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第26話 「へっくちゅ!」

「ゴブリン…、何で…」


せっかく友達になったゴブリンだが、目を離した隙に居なくなってしまった。

彼にも事情があるのかも知れないが、一言お別れを言いたかったな。


物思いに耽っている私をルイ先生とカミュ君は白けた目で見てくる。


何?ああ、私の服が臭いって事!

着替えれば良いんでしょ、着替えれば!!


朝キャサリンに渡された荷袋を漁るが、着替えは入っていなかった。


2泊3日なのに何で着替えが入ってないのよ!!

もしかして嫌がらせ!?

もっと重い刑が良かったかしら…



「へっくちゅ!」

「どうした?風邪か?」

「いえ、ちょっと悪寒がね…」

「そんな事で大丈夫なのか『レフティア』。おっと、此処ではキャサリンだったか?」

「大丈夫よ『ボディーズ』。計画に支障は……無いと思うわ。ボスにもそう伝えておいて!」

「何だ、今の間は!?」

「何でも無いわよ!」

「…分かった。くれぐれも失敗は許されないからな」

「ええ、分かっているわ」

…日常の影で、大いなる敵意が密かに蠢いていた。



無いものはしょうがないわね…

着替え、どうしましょう?


ピコン!

閃いたわ!!


無いなら召喚すれば良いじゃない!

部屋のクローゼットに同じものがある筈だわ。


今回はイメージしなくても着ている制服を見ながら出来るしね!


来い!私の制服!!




すると目の前に、私の制服を着た見知らぬおじさんが現れた!!


「ん?此処は何処だ?」

「きゃあああ!!変態よ!!!」

私は生理的嫌悪感からおじさんを思い切りぶん殴った!

おじさんは錐揉み回転しながら吹っ飛んで行った…



「こいつは、闇組織『暗黒の人体模型(ダーク・サンプル)』の幹部ボディーズ、賞金首の一人ですよ!」

カミュ君は変態おじさんを知っているらしい。


因みに、制服はもう一着を召喚し事なきを得た。



「召喚魔法なんて初めて見たよ!凄いなぁ~!」

カミュ君はそう言ってくれているが、初めて見たのが変態で大変申し訳ない…


私とカミュ君は現在、来た道を戻っている。

私は家に帰って体を洗う為に。

カミュ君は変態おじさんを衛兵に引き渡すそうだ。

まだ出発したばかりだから馬車で追い付くだろうと先生が取り計らってくれた。


「じゃあ、お互い用事が済んだら、またここで待ち合わせにしようか?」

門前でカミュ君と別れ、家に向かう。



屋敷に着き自分の部屋の前まで来ると、中から誰かの声が聞こえる。

私は静かに部屋のドアを開けた。


「あいつ何処に行ったのかしら?…でも、私もまだまだ現役でいけそうね!あら、このポーズなんてどうかしら?こんな感じとか?ふっ、可愛いって罪ね♪」

キャサリンが私の制服を着て鏡の前でポーズをとっていた!!

彼女はもう2◯歳だ!!



私はソッとドアを閉めた…


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