第24話 「勘違い…しても良いんじゃないか?」
「キャサリン!キャサリンは居る?」
「お呼びでしょうか?お嬢様」
あの事件の後、フラウ君は自室に引きこもってしまった…
職場復帰は絶望的なレベルだが、彼自慢の忍耐力があればきっと大丈夫だろう。
「今日の予定を知りたいわ」
「本日から2泊3日で学園の遠征実習に参加予定です。準備は既に完了しております」
「初耳なんだけど!?」
「特に聞かれませんでしたので、ご存知なのかと…」
あーもう!時間が無いから取り敢えず行くしかないわ!
「今日は遠征実習だ!三人一組で班を作れ!出来た班から順に出発する!」
ルイ先生の先導で生徒達が動き出す。
確かに、全員で移動してたら訓練になる訳がない。
監視役は先生方以外にも臨時で雇った高ランクの冒険者パーティー数組みも同行するらしい。目的地までは強いモンスターも出ないし、完全に外向けだろう。生徒の中には貴族も居るから、親を納得させないといけないしね。
エレンちゃんは確定として、もう一人は誰を入れましょうか?
「エレンちゃん、私と組みましょう♪」
「ごめん、アーシャ…。アーシャが休んでる時に、他の友達からどうしてもって言われちゃって」
……何…だと?
ま、まあ、エレンちゃんは押しに弱いからしょうがない…
他の2人も仲の良い女友達みたいだし、今回は諦めよう。
さて、私のパーティーに入れる優秀な人材をハンティングしますか!
「ごめんなさい!もう決まってるんだ!」
「アーシャ様!?ねえ!そこの貴方!私と同じ班だったわよね!!そうよね!!!」
「あっれ~!遅いな~!ここで待ち合わせって言ってたのに!何処にいるのかしら~!」
他の皆はもうパーティーが決まっているみたいだ。
皆がどんどん出発していく。
私は最後の一人になった。
「まあ、なんだ…。運の要素もあるから気にするな!」
ルイ先生が声を掛けてきた。慰めになって無いわよ!
だからルイ先生はいつまで経ってもW魔法使いなのよ!!
結局、私はルイ先生と一緒に行く事になった。
あらやだ、もしかして2人きり?
◆◇◆◇◆◇◆
道中、親睦を深め会う教師と生徒…
「俺はアーシャの事を誤解していた。こんなに清楚で可憐な女性に巡り会うなんて。俺がW魔法使いなのも、君と出会う為だったんだろう」
「先生…。女性にそんなに嬉しい言葉をかけていたら、勘違いしてしまいますわ…」
「勘違い…しても良いんじゃないか?」
「!!先生…」
「アーシャ…」
見つめ会う2人、次第に顔の距離が近付いて行く…
◆◇◆◇◆◇◆
「やめろ!アーシャ!!一体どうしたんだ!?」
「勘違い…しても宜しくてよ♪」
「なんの事だ!?うおおお!やめろー!!」
…トリップした私は、先生の顔を押さえつけてキスを迫っていた!!




