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第21話 家庭の事情

今日は一週間ぶりの学園よ!


久しぶりにエレンちゃんに会えるので朝からテンションは最高潮だ!!

どれくらいのテンションかと言うと、朝起こしに来たフラウ君に、寝たふりをして「好きよ、フラウ…」と寝言を言ったように見せかけるくらいのテンションだ!


私が家を出るまで、フラウ君は手足が震えていた。

私の告白が唐突だったから驚いたのだろう。

今頃は「まさか、お嬢様も同じ気持ちだったなんて!」と悶絶しているに違いない。



「皆様、おはようございます!今日も素晴らしい一日に致しましょう!」

私は教室の扉を開け、元気よく挨拶する。


「あ、アーシャ様!!おはようございます!」

「アーシャ様、おはようございます!今日は一段とお美しいですわ!」

「おはようございます!朝からアーシャ様のご尊顔を拝見出来るなんて、至上の喜びです!」


そう言えば、登校初日の次の日から、皆がちゃんと挨拶してくれる様になったんだよね。

良きかな、良きかな。


教室を一望すると…、居た!私のプリティー女神エレンちゃん!!

アンニュイな表情で窓の外を眺めている。

最早、美の女神ビーナスも裸足で逃げ出す美しさだ!!


あれ?アンニュイ?


私はエレンちゃんに近付いて声をかける。


「おはよう、エレンちゃん♪」

「アーシャ!おはよう♪本当に久しぶりだね!何かあったの?」

「うん、家庭の事情」

「そうなんだ~」

困った時の『家庭の事情』、色々使えるから覚えておくと良いわよ!


「エレンちゃん、何か考え事?」

「あはは…、やっぱり分かっちゃうか~。あのね、実はちょっと前に親から仕送りが来たんだ。そんな余裕、うちには無い筈なのに…」

「何か良からぬ事をやっているかも知れないって事?」

「うん…」

天使のエレンちゃんの親に限ってそんなことは無いと思うが、周りの治安が悪かったりしたら可能性はあるかもしれない…

お父様にお願いして、エレンちゃんの村の警備兵の数を増やしてもらいましょう!


~その後、エレンちゃんの村では犯罪や事件が起こらなくなった。村長は少しずつ自分の仕事が無くなっていっている事に恐怖を感じ始めていた~



「アーシャ、次の授業は魔法の実技テストだから移動だよ」


…テスト!?聞いてないわ!!






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