第17話 「これで一件落着かしら?」
「魔法を使うので、少々スペースを開けて下さいませ」
「探索魔法か?それなら既に宮廷魔法士達にやらせているぞ」
「お静かにお願いします」
周りが静かになったので、早速取り掛かる。
日頃の鍛練の成果により、すぐに魔力は循環した。
ここ最近毎日見ていたのでイメージもすぐに固まる。
そして、右腕に魔力を収束させて解き放った!
「ふ、ふえ…」
其処には涙を流して呆けているエレンちゃんが居た。
エレンちゃんは、私を見つけるなり飛び掛かってきた。
「うえ~~ん!怖かったよ~~!!」
「ごめんね、エレンちゃん。もう大丈夫だよ」
エレンちゃんの頭を撫でながら優しく語り掛ける。
今はエレンちゃんを安心させるのが先だ。
「エレン嬢!本当に申し訳なかった!この失態は全て私の責任だ!どれだけ償おうとも償いきれないかもしれないが、我が一生を懸けてでも償っていくつもりだ!」
「そ、そんなに畏まらなくても…」
「いや!危うく貴女の命が消える所だったのだ!そう考えるだけで俺は…」
殿下は顔を伏せて下を向く。床にぽとぽとと雫が落ちていく。
「……お気持ちはとても嬉しいです。ですが私はただの平民です。……なので、私とお友達になって頂けませんか?」
「そんなこと!?…いや、是非私からもお願いしよう!!」
今此処に、王族と友達になる平民が誕生した!!
この先の進展は殿下次第ね。
「これで一件落着かしら?」
「まだだ!犯人を捕まえるまでは絶対に終わらせん!」
「さっきまで鬼の形相でしたからね。エレンにも見せたかったわ」
「ふふ♪それは見てみたかったかも!」
「…女神……」
はあ~、先が思いやられるわね…




