第100話 執せか②
祝100話♪
女神が真の姿を現した…
生物の根本の恐怖心を思い出させる醜悪な姿見をしていた。
「ただの化物じゃない!何が女神よ。女神女神詐欺だわ!!」
「……消えろ虫けら!『究極滅殺神聖光線』!!」
「フラウ、ちょっと跳ぶわよ。召喚!『エアーズ・ロック』!!」
プチ!!
女神の周辺に光が収束し放たれる直前、頭上に超巨大な岩?が地面と垂直に出現し、文字通り女神をプチンした…
「あら、もう終わり?案外呆気ないわね」
ゴゴゴゴ!
ズドーン!!!
「はあ!はあ!ふざけるな!!下等生物が!!!」
「流石エセ女神!しぶとさはG並みね♪」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!」
「フラウ、ちょっと離れるわよ。召喚!『プロミネンス』!!」
ジュッ!!
紅炎の火柱が女神を襲った。
「ぎゃああああああ!!!」
「汚物は消毒だあああ♪」
女神が高熱で焼かれて悶え苦しむ様を遠くから見ていた。
お嬢様は謎の台詞を発して興奮している。
お嬢様には今後絶対逆らわないよう心に誓った…
「き、貴様は一体何者……?」
「うわ!生きてるわ!!フラウ、見なさい!ゾンビよ、ゾンビ!!」
真の姿を維持出来なくなったのか、女神は人型に戻っていた。
だが、全身焼け爛れており体の半身が吹き飛んでいた。
ぞんびと言うのが何か分からないが、きっと今の女神の状態の事を言うのだろう。
だが、女神も物凄い速度で元の姿に戻っていく。
回復魔法か何かだろうか?
「まだやるの?」
「いえ、信じられませんが、……明らかに貴女は私より強い。貴女の望みは何なのですか!?」
「望み?あんたがフラウを拉致って勝手に働かせようとするから文句言いに来たのよ!」
「………では、正式に雇用するなら問題無いと?」
「そうね、Wワークするのは本人次第だし」
何か雲行きが怪しい…
「私の世界が邪神の使徒に脅かされているのも事実…」
「あらあら星人は止めたの?」
「…………そうです。あれは対人用の演技ですので」
「あんまりと言うか全然合ってなかったから、止めた方が良いわよ」
「………」
女神は、お嬢様には敵わない事が分かっているので、もう手を出して来ないが、その顔は憤怒に歪んでいた。本当に女神がして良い顔ではない。
お嬢様は女神の方を見ないで喋っているので全く気付いていなかった。
「ここはまさしく、精神と時の部屋だわ♪」
お嬢様は何やらぶつぶつと呟いていた。
「じゃあ、フラウ。報酬も前払いで半分出るみたいだし、頑張って来てね!あっ、何か用があったら喚ぶから。一応、ピンチの時は頭の中で念じてくれたら助けに行くわ!」
そう言ってお嬢様は帰って行った……
「貴方も大変ね…」
「はい…」
人は自分よりも凄い存在を目の当たりにすると、冷静になると聞いたことがあるが、女神も例外では無いみたいだ。最初に会った時の傍若無人ぷりは見る影もなかった。
お嬢様が交渉?したおかげで、何故か本人の意思とは無関係に異世界に旅立つ事になった。達成報酬の半額が既に支払われおり、このまま何もせずに死ぬまで遊んで暮らしてもあり余る大金が手に入っているが、頑張ってこい!と言われたので、取り敢えず行ってみる事にした。
「それでは、送りますね。彼女に頼んだ方が早かった気もしますが…」
最後に女神はこちらのやる気を根こそぎ奪う発言をした後、私を異世界へと送り出した…




