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話す鉛筆
不定期更新&亀更新です。
文才のない駄作でよければ…。
はあ、まったく。あんたの筆箱の中は物が多すぎるよ、やれやれ。
なんだい、そんな間抜けな顔して。え?お前は何だ?私はただの鉛筆だよ。鉛筆は普通喋らないだって?まあ、喋らないよ、普通はねぇ。
何で私があんたに向かって話してるかっていうとね、もうこの老いぼれにはお迎えが迫ってるからさ。はあ、鉛筆に寿命なんてあるのかだぁ?見りゃわかるだろ。もうすっかりちびて短くなっちまった。
この人生、いや、鉛筆生での出会いを埋まらしとくのはもったいないと思ってね。ばあさんの最期の置き土産だと思って、私の武勇伝でも聞いてくれないかい?
……聞いてやるって?ありがとう。
ほら、あんたにもあるだろう?
入れた覚えのないペンや消しゴムが、気づいたら引き出しや筆箱に入ってるっていうのは。
私はそんな風にして、あちこちを旅してきたんだ。
さあ、聞いとくれ。老いぼれの武勇伝を。
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