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嫌い嫌いも好きの内  作者: 蒼猫
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放課後の教室



「また別れたのか。」


二人だけの教室に、私の呆れたような声が響く。日誌を書く手は止めない。


「仕方ないだろ、ふられたんだから」


「その割にはけろっとしてるじゃないか。お前という奴は…」


二度目の呆れたような声が響いた。今回はため息付きだ。


「そう言うなよ。だってあの子思ってより我が儘でさぁ」


「女なんてそんなもんだ。」


ばっさり切り捨てた私に、そいつはなんともわざとらしい甘い表情で微笑んだ。


「やっぱりお前が一番だよ」



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