第1話 始まり
この世界は並行世界であり、
この話はフィクションです。
現代は犯罪や殺人など、多くの事件が存在する。
そこで日本は、犯罪を減らすために、刑事や探偵を育成する高校、探偵科高校設立した。
東京探偵科付属第一高校
千葉探偵科付属第二高校
埼玉探偵科付属第三高校
の3つの探偵科高校がある。
そして、2050年4月、東京探偵科付属第一高校に入学する1人の少年がいた。
「ここが探偵科高校か」
彼の名は鋼光聖(はがねこうせい)。少し名の知れた探偵だ。彼は今、第一高校(東京探偵科付属第一高校)の中庭にいる。
「さて、もうすぐ入学式か。そろそろいかないとな。んっ?」
彼の前に1人の小柄な少女がいた。
「あの〜、すいません、入学式の会場って、どこですか?」
と少し恥ずかしそうに聞いてきた。
「入学式の会場がわからないのなら、俺も新入生なので、一緒に行きましょう」
「すいません、迷惑をかけて。」
「いえいえ、同じ新入生なので、迷惑じゃありませんよ。そういえば、名前を言ってなかったね。俺の名前は鋼光聖。君の名前は?」
「私は青空琴梨(あおぞらことり)といいます。あの、そっ、その、よろしくお願いします」
「新入生同士だから、そんなにかたくならなくてもいいよ。俺は君のことを琴梨って呼ぶから、俺のことは光聖でいいよ」
「…はい…」
(それにしても、青空ということはあの青空財閥の娘か)
そして、二人は入学式の会場である、第一ホールに向かっていった。
◆◇◆◇◆◇◆
「ふぅ、やっとついたな」
「そうですね、……………キャッ」
琴梨、何もないところでこける。 「痛たたたたっ」
「大丈夫か?」
琴梨は微笑みながら、
「だっ、大丈夫です。あっ、……いった〜」
琴梨はまたこけた。
(けっこうドジなんだな)
第一ホールの電気が消えた。
他の人たちが、
「なんだ?なんだ!?」
と騒ぎはじめた。しばらくすると1つのところにスポットライトが出てきて、その中にいる人が、
「シャーラップ!!」
すると、今まで騒いでいた人たちが黙り始めた。
「失礼、では、新入生のみなさん入学おめでとう。私は入学式の司会をします。本間勤(ほんまつとむ)と申します。
それでは、みなさん入学式を始めたいところですが、実はまだクラス分けが出来てないのですよ。ハハハハハッ!!」
他の人たちが、
「おいおい何やってんだよ」
と言った。
その時、光聖は、
(クラス分けをやってないということは………)
「そう!もうお気づきの人もいらっしゃいますが、この探偵科高校は入試をしました………が、それは、普通科のものしか、してません。そこで、今からA、B、C、Dのクラス分けもかねて、推理力テストをしたいと思います」
光聖は、(……やはりそうか)
「ルールは簡単。あそこに扉があるでしょう。そこから、迷路になっています。その迷路の途中には、いろいろな問題があります。暗号や殺人に関した問題を解いていき、ゴールを目指します。……おっと、いい忘れてました。問題を間違えた場合、落とし穴などに落とされたりし、迷路が難解になっていきます。そして、最後のゴールにある、A、B、C、Dの旗を取り、クラス分けは終了です。テストは1人でもいいし、複数でやってもいいです。ただし、複数の場合は6人までとします。
今から、30分後、推理力テストを開始します。それまでの間仲間を集めるなり、1人でやるか、複数でやるかを考えたりしてください。それでは、みなさん30分後、また会いましょう」
スポットライトが消え、第一ホールの明かりがついた。
「ふっ」
「こっ、光聖君?」
光聖はニヤッとし、
「おもしろそうだな。あんまり学校で推理したくねーけど、おもしろそうだから……やるか! 琴梨!俺と組むか?」
琴梨は少し戸惑いながら、
「えっ!?あっ、うっうん」
推理力テストまで、あと30分。 そして、この日から、光聖の波乱の日々が始まった。
どうも、椿智和です。
投稿するスピードが遅いですが、
よろしくお願いします。