PR ひぐらし 作者: 黄昏 掲載日:2026/07/15 青とオレンジの混ざった 今日と明日のカクテルのなかで 厚みのある重たくぬるい空気と 切ない鳴き声が すこし 昔を引っ張ってくる 目線が変わって 足場がだんだんと抜き取られて 前のように どこでも横にはなれない 家には二、三人 遊び場では五、六人 学校では数十人 町には数千人 僕はすこしずつ無関心になって グラフでしか 人間を知らなくなった 鉛筆くらいに軽いのは そのせいだろうか 聞こえてくる高い響きは まだその人を知ろうとした昔を 引っ張ってくる