逆アインシュタイン
掲載日:2026/01/10
気づいたときには随分と減って
枯枯の瀬戸際だった
今更戻りやしないのです
ああ あさましき細胞よ!
悩む苦痛を避け過ぎて
考えが浅いままだった
ツルツルのガラスみたいでした
世を透けさすだけの飾り
酩酊 健忘の中
せいぜいめいめいの鬱の痣
せめてエンディングくらいはさ
好きなだけずっと言わせてよ
好きも嫌いも良い悪いも
自分なりに全部持っていたのだ
逆アインシュタインさ
笑えないね
凡人なりにサイコロ振るだけ
逆アインシュタインさ
分からないね
堅物なりに舌をしまうだけ
気づいたときには随分錆びて
居着くのは窓際だった
今更誇りはしないのです
ああ くだらなき喧騒よ!
それでもエンディングくらいはさ
好きなだけずっとさせてよ
いつか翼持てた時のイメージも
自分なりにちゃんと持っていたのだ
自分なりに崖から飛んでいたのだ




