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恋愛日記  作者: 椎葉碧生
88/99

88)あに?

「美羽っちから何か聞いてる?」

ママがキッチンでロイへの紅茶を淹れている。

リビングのソファに居場所を移したあたし達は、ママに聞こえないように言葉を交わす。

「はっきり聞いた訳じゃない。ただ柊とは良い関係になれたんじゃないの?」

「そぉ・・・。」

「お前自分から動きたくてウズウズしてんじゃねーの?」

ロイがくつくつと笑う。


(むぅ)


「前はそうだったけどさ・・・何かそうしないと美羽っち、素敵な人捕まえられないんじゃないかな

 とか心配したりしてね。」

「シスコン。」

「ロイが現れる迄、美羽っちには結界があったんだよ。」

ロイが怪訝な顔をする。

「はぁいお待たせ~♪」

「ありがとう、ママ。」

「いやぁん咲ちゃん、ママだなんて♪こんな可愛い息子も良いわね。」

「・・・んじゃ、お兄ちゃんか。ロイっち☆」

ロイが軽い舌打ちをする。


(何で舌打ちよっ)


美羽っちが家に帰って来たのはそれから2時間程経ってからだった。

甘糟ファムプラスロイの5人でテーブルを囲んで和気藹藹とママの手料理を食べて、ロイは帰って行った。



あたしはお風呂から上がって、美羽っちのドアをノックする。

「蓮兄・・・元気だった?」

「紗羽ちゃんも会いに行って下さいね、嬉しいと思いますよ。あ樋口君も一緒だともっと良いかも

 しれないです。」

「うん。」

「・・・紗羽ちゃん。色んな事が起きました。私は咲に会って強くなりたいと思ったし、柊君の想いを

 知って彼を赦したいと思いました。それから蓮君の気持ちを利用した事を今日、謝罪してきました。

 赦して貰えるかどうかは判りません。ただ本当の気持ちを蓮君に伝えたつもりです。」

「うん。」


美羽っちの真摯な言葉はグッときた。



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