表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛日記  作者: 椎葉碧生
44/99

44)嵐の前の静けさ

「・・・あ話したい事って何?ごめん、寝ちゃって。」

あたしは制服のスカートのプリーツを気にしながら、樋口の真向かいに座り込んだ。


「美羽っちがね・・・。おかしいの。」

真剣な面持ちで言うあたしに樋口はケラケラと笑う。

「何時もじゃん。」


(え、それってこの間までその人を好きだったって言ってた人の発言ですか?)


「違ーう!あのね、これ真希ちゃん情報なんだけど。今日ね、美羽っちの2Aにね、

 編入生が来たの。しかもハーフ!ロイ・(さく)・オーウェンって言ってね。半端なく恰好良いのね!」


美羽っちは教卓の真ん前が定位置で、そのロイクンと目が合った瞬間、身体がビクって固まって動けなくなってたらしい。

さらにロイクンがそれをどう取ったか、「彼女の隣が良い」と流暢な日本で言い、美羽っちの席の

隣になった。


「ねぇ紗羽、何、読んでんの?」

樋口の指があたしの携帯をコツっと叩く。

「あ、真希ちゃんからのメール。何か話が長くなりそうだったからメールにして貰ったんだけど。」

あたしは携帯画面をスクロールさせる。


授業の間、ロイクンは頬杖ついてずっと美羽っちの事見てて、途中授業を退室。

美羽っちが居なくなった後は、ロイクンずっと机に突っ伏して寝てたらしい。


「んん、おかしいね。美羽さんがそんなに人に動じてるのって珍しくない?」

「そうなのそうなの。どうやらね、そのロイクン、『オッド・アイ』らしくて、それに驚いてる

 んじゃないかって言うのが真希ちゃんの見解。」

「オッドアイ?って何。」

「詳しい事は解んない。あたしも未だそのロイクン見てないし。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ