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恋愛日記  作者: 椎葉碧生
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4)樋口登場

校内に入ると蓮兄の熱狂的なファンが多く、美羽っちの身を按じて

真希ちゃんは、蓮兄から美羽っちを遠ざけようとする。

いざとなれば、蓮兄が美羽っちを守るのは間違いないんだけど、やっぱり

女の嫉妬は醜いしね。


下駄箱で上履きに履き替えていると、樋口が欠伸をしながらやって来た。

「おはよ、樋口。」

樋口は重そうな瞼を擦ってから

「・・おぉ。おはよ!」

そう言い、2年の下駄箱の方を覗いた。

「居るから、美羽っち。蓮兄達もね。」

「おい甘糟、お前、美羽さんに言ってねぇだろうなぁ。」

「・・・何を言うって言うのよ。アンタが美羽っちの事、好きなのは解ってるけど

 言ってないよ。」

「何で”好き”って知ってんだよっ!」

「・・・違うの?」

「違わない!・・・ってあ・・・。」

流石、2カ月前迄、中学生だっただけあるわ。

あたしは苦笑いした。

「悪いけど、世間一般が知ってるような情報しか教えないからね。」


樋口と並んで、校舎内を歩き始めると、前に美羽っち達4人が歩いていた。

蓮兄が一度、振り返る。

あたしは手を振ったが、樋口は勝手ながら厳しい視線を送った。

すると、蓮兄が左手の中指だけを立て、口を少しばかり動かした。

「ぶっ!」

あたしは思わず吹き出す。

アメリカ映画でしか見たこと無いよ、そんな真似!!

隣で樋口が苦虫を噛み潰した顔してた。


蓮兄でも、あんな事するんだよね。


美羽っちの事に関してだけは、クールでは居られないみたい。


蓮兄と美羽っちが付き合っちゃえば良いと思うけど、美羽っち・・・お花以外

夢中にならないんだよね・・・。

やっぱり、おじさんに連れて行かれそうになった事がどこかトラウマになってて

男の人が怖いとか・・・?


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