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恋愛日記  作者: 椎葉碧生
39/99

39)お宅訪問

「いらっしゃーい。ママの初です♪」

「やぁよく来てくれたね、パパの賢太朗です。」


(名前は要らなくない?)


「・・・初めまして、お邪魔します。」

引いてるよー、樋口引いてるよー。

「この前紗羽ちゃんが樋口君のお家でカレー御馳走になって美味しかったって。

 ママも頑張って今日、作っちゃった☆」


バイト終わりでうちにやってきた樋口。

「翠ちゃんと匠クンのご飯どうしたの?」

「昨日から親父、家に居るから親父がやってる。」

「そっか・・・。一緒に居たかったんじゃないの?お父さんあんまり家に帰って来ないんでしょ?」

「16の男がお父さんと居たいと・・・普通思うか?」

樋口をリビングへと案内する。

そのドアを開けて、樋口は絶句してた。


(だよねだよね、驚愕だよね)


「よぉ1年。」

「こんにちわ、樋口君。いらっしゃいませ。」

「・・・。」

樋口があたしを見る。

「・・・だって・・・ママが蓮兄達のママに話しちゃったんだもん。そしたら二人、来るって

 聞かなくって・・・。」

「樋口君と紗羽ちゃんがこっちのダイニング。美羽ちゃんと蓮君、柊君はそっちで良いかしら?」

「初さん、手伝います。」

美羽っちはソファから立ち上がり、キッチンへと移動する。

「俺もあっちで・・・。」

樋口が遠慮がちに言うと

「やーん、ママ、樋口君とお話ししたいわ、こっちで良いでしょう?」

とママがプリっとした笑顔で言う。

樋口もつられるように笑顔を作り、”はい”と返事していた。


しかも樋口はパパの隣だった。

こうして並べて見ても、パパと樋口が似てるとこは何一つ無かった。

顔の造りだって全然違うし・・・。

あれほどパパと同じかパパ以上の人と思ってた事が嘘みたい。

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