表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛日記  作者: 椎葉碧生
15/99

15)シスコンです

今日あった事を柊ちゃんに話すと、先ず部活を放ってまで美羽っちの所に

行った事に驚いていた。


「キスまがいねぇ・・・。相当溜まってんな、蓮。」

「悠長に構えないでよ。蓮兄に電話してみよっか。」


(美羽っちは携帯、持ってないので)


「良いんじゃねーの。なるようになれば。二人の問題じゃん。」

「えぇ・・・えー・・・。」

あたしはあからさまに嫌な顔をした。

「蓮は美羽、好きなんだし、美羽だって蓮にその気があれば問題ない事でしょ。

 お前もシスコンやめれよ、いい加減。何時までもお前が美羽の事、守れる訳じゃないんだし。」

「美羽っちにその気は無いの、柊ちゃんだって解ってるでしょ?!園芸部の部長と同レベル

 扱いされてるんだよっ?!」

「・・・それは問題だな。」


リビングのソファの上で、あたしはクッションを抱えて、頭も抱えた。


「柊ちゃんもさ、好きな子は束縛したい?」

「え?・・・うーん、あんまり他の男と仲良くして貰いたくはないわな。」

「蓮兄がさ、”美羽を人目に晒さないで”って言ったんだよ?どう思う?それってさ、

 行き過ぎじゃないのかなぁ?」

柊ちゃんは、サッカーの雑誌を乱暴にテーブルの上に投げた。

「”美羽”だからだろ?これがお前みたいな普通の女子だったら、そこまでは思わないと

 思うよ?きっとユルーイ嫉妬とかで済むんだと思う。美羽は、人と思考が違うから

 心配なんだろ?だからじゃないの?」

「蓮兄の味方かっ!」

あたしはクッションを手にして柊ちゃんにぶつける。

「双子だから解るんだよ、蓮の思う事が、思いつく事が。・・・今も別に

 エロイ事にはなってないと思うよ?ただ二人で街、歩いてんじゃないの?」


双子だから解る。

説得力あるなぁ・・・。あたしは美羽っちと血は繋がってるけど、美羽っちの事

解らない事だらけだなぁ・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ