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恋愛日記  作者: 椎葉碧生
12/99

12)勝敗は。

「美羽!」

真っ先に駆け寄ったのは、蓮兄だった。

美羽っちは直ぐに姿勢を戻した。

「うわーボールって痛いですねぇ。吃驚です。」

「ごめんねぇ美羽ちゃん、怪我はない?」

完全に演技ぶった巨乳がネットに詰める。

「コーチ・・・美羽っち怪我させたらあたし、許しませんよ?」

「やだ、わざとじゃないのに。」

「怪我してるかもしれない、医務室ありますか。」

「蓮君、大丈夫です。何処も痛くありませんから。全力で頑張りましょう。」


当然の事ながら勝ちに行く巨乳は、ボールを全て美羽っちに差し向ける。

あたしだって勝ちたいが、美羽っち攻めには同意出来ない。

何とか蓮兄を端から端へと走らせ、疲れさせたところできわどいショットを決める。

美羽っちもチャンスボールには応え、ポーンとこちら側に返球。

チャンスボールをチャンスボールで返すのだから、巨乳はトップで打ち込んだ。


試合はまぁ思惑通りに、あたしらが勝った。

「負けてしまいました。お願い事とは何でしょうか。」

「あたし、蓮クンとデートがしたいわ。」


言ったよ!言っちゃったよ巨乳!

「ちょっとっ!」

流石に真希ちゃんが口を挟んできた。


「デート・・・って、好きな人同士がするものなのではないんですか?」

「恋に発展するかもしれない二人がしても良いのよ、美羽ちゃんはした事ないの?」

「恋・・・。何だか最近その手の話を良く耳にしてはいます。でも私は木々やお花に

 囲まれているだけで幸せです。蓮君、コーチがこうおっしゃっていますが何時になされますか。」


え、デートのお願い聞き入れるの前提?美羽っち。


「俺が誰かと一緒に居ても良いの?」

タオルを頭から掛け、顔を覆い隠していて蓮兄が今、どんな顔をしてそんな言葉を

口にしているのか解らなかった。

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