表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛日記  作者: 椎葉碧生
11/99

11)賭けごと

え、今何と?

真希ちゃんの彼氏の土方さんから予備のジャージに着替えた蓮兄が

ベンチに座るあたしに言い放った聞き捨てならない台詞。


結局、蓮兄・美羽っちペア、あたし、巨乳コーチペアの対決をする事になってしまった。

しかも巨乳が

「ただ試合するのも面白くないから、負けた方が勝った方のお願い事を一つ聞くってのは

 どうかしら。」

とか子供じみた事を提案した。

「何故ですか?試合、面白くないですか?」

美羽っちはまともに質問をする。巨乳は少し苛ついた表情を滲ませて根気良く、美羽っちに

言って聞かせる。

「分が悪いでしょ?どう考えたって、あたしが勝つに決まってるの美羽ちゃん。だから

 蓮クンにも貴女にも必死に戦って貰いたいし。」

何だか解る様な解らない様な講釈をし、そのデカイ胸で美羽っちを説き伏せてしまった。

「解りました!必死に頑張ります!蓮君、宜しくお願いします。」

蓮兄はぽんと右手を美羽っちの頭に乗せて言う。

「怪我だけしないでね。」

「はい。蓮君も。」



・・・今、あたしの頭の中はさっきの蓮兄の言葉でいっぱいだった。

試合とか賭けとか、どうでも良いんだよぉぉ。

”人目に晒さないで”

って、どういう事?!

美羽っちを自分の宝箱にしまっておくつもり?!


そういうのは、あたし好きじゃないよ?!蓮兄!!


「ゲームマッチプレイ!」


真希ちゃんがコールする。

巨乳のサーブで始まった。


悪いけど、勝ちに行きますよ。

蓮兄に説教してやるんだからっ!!


簡単にレシーブがこっちのコートに戻って来た。

巨乳は、ネット際に居る美羽っちに向けてボールを打ち返す。


美羽っちは顔面にラケットを構える。

ボールはラケットのフレームに当たり、音を立ててハードコートの上に落ちた。

美羽っちもあまりの衝撃にその場にしゃがみ込んだ。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ