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恋愛日記  作者: 椎葉碧生
10/99

10)そういうキャラでしたっけ?

・・・蓮兄、顔が・・・ちょっと怖めですが。


あたしはオズオズとフェンスに近寄る。

「な何。」

「何でテニスの練習してるの?美羽が。」

「・・・蓮兄の足、引っ張らない程度にはした方が良いかなって・・・。」

そんな端正なお顔立ちで睨まないで!あたしは今、正にカエルですよっ!ケロケロ。


「美羽がそう言ったの?」

「違う・・・でも、ほら見て!ラケットに当たるようになったんだよ?!」

あたしは美羽っちに振り返った。

美羽っちとコーチがこっちを見てる。美羽っちの口が”蓮君”と動いたようだ。

先に足を踏み出したのは、巨乳のコーチだった。


うあっ・・・駄目だ、「蓮兄」ロックオンになってる。


「こんにちわ。紗羽ちゃんの彼氏?」

あたしの否定より早く、蓮兄が

「美羽、帰るよ。」

とネットの向こう側に居る美羽っちに声を掛ける。

コーチは無視されたのが癪に触ったようだった。

「美羽ちゃんの彼氏かぁ。どう?美羽ちゃんも少し進歩したみたいだし、ご一緒に。」

完全に女の色香を噴射してますけど、コーチ・・・。


美羽っちがパタパタと駆け寄って来た。

「蓮君、テニス面白いですね。一緒にどうですか?」

一言言うと、蓮兄は目を細めて笑みを零す。

「俺が教えるよ。」

「私はあちらの壁で練習してきます。麻田コーチとか紗羽ちゃん、真希ちゃんと

 テニスされると良いのではないでしょうか。球技会、優勝してしまうかもしれませんね?」

ラケットを胸元に抱え、上気した面持ちでの、美羽っちのとびきりの笑顔。

蓮兄を盗み見ると、美羽っちが愛おしくて愛おしくて仕方ないって顔をしてた。

「良いんだよ、俺は美羽と居たいから。」


・・・蓮兄、サクっと言ったね。

普通の女子はコロッだよ、それ。てか、剣道部の練習試合はどうしたのさ。


「蓮兄、部活どうしたの?」

「・・・紗羽さぁ、美羽をあんまり人目に晒さないで。」


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