表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/78

08

「領主様の警護ですか?」


「ああ。正確には領主の娘だがな」


 今朝早く、ヒナタ先輩に声を掛けられ、言い渡された内容が警護クエストだった。主に用心の警護だったり、街と街を移動する荷の警護だったりと様々だ。


「領土内なのに、警護が必要なんですか?」


「貴族は、色々とドロドロしてるらしくてな。あまり詳しくは知らないほうがいいぞ」


「はぁ……」


 一体何から守るのか。初めて警護クエストを受けるため、こういったこともあるのかと納得する。


「ああ、そうだ。出来るだけ、お洒落してこいとのご要望だ」


「ええ……?」


 益々、何がしたいのか分からない。


「戦闘服に身を包んで守られるのは嫌らしい。できるだけ普段の街並みを見たいんだと。だから俺たちも警護だと気づかれないように、私服でさりげなく見守るらしいぞ」


 領主は、税金をなんだと思っているのだろうか。


「まあ今は、位階の高い冒険者は森に出払っているからな。俺たちで対応するしかない。諦めろ」


「いえ、お仕事ですので……全力で対応します」


「あんまり肩肘張るなよ」


 そうはいっても、これも私にとっては初めての経験だ。


 こうして何から守るのかもわからない、そして装備もなるべく軽装で対応する、警護クエストが始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ