アーサーとシャーロットの王都への旅
アーサーがゼオンでプロポーズして、シャーロットが了承した後からのお話となります。
シャーロットと口づけをし、一緒に王都に行き婚約したいと説得する。
恥ずかしそうに頷いたシャーロットをぎゅっと抱きしめてもう一度キスをする。
もう一度、シャーロットを見つめる。
しまった、シャーロットがもう真っ赤でフラフラしている。ついキスが長かったか。でも、可愛い、可愛くて可愛くて・・いやいや、落ち着かなくては。
ソファーにシャーロットを座らせて
「ありがとう、シャーロット、王都に行く準備を急ぎするよ。」
と手をぎゅっと握ってもう一度軽くキスをする。離れたくないが、準備をしなくては。そして、ドアへ向かう。
ドアを開ける。そこには、エマとノアが心配そうに立っていた。
「エマ、ノア殿、シャーロットと私は結婚の約束をした。二人で王都に向かうよ。準備を頼む」
「おめでとうございます」「アーサー様、お嬢様をよろしくお願いします。」
と二人とも祝福してくれる。
満面の笑みで返した後、すぐにノアと打ち合わせをすることとする。
入室したエマが、ソファーに座っている真っ赤になったシャーロットを見た途端、こちらを振り返って、きっと睨みつけてきたのは気のせいだろうか?
そこからはトントン拍子で話が進んで行く。
なんせ、自分の休暇は限られている。急いで、各所に手紙を書き、準備をして行く。ギルバートもすでに王都にいる上、もともと二人の荷物は少ない。4日後には出発できるようになった。
エマはゼオンを離れることができないのでこれでお別れになるとずっと泣き通しである。
侯爵家から王都への馬車が用意される。
アーサーは、ウキウキして頭の中はお花畑状態でいる。
なんせ、常にシャーロットに会えるのだ。
朝起きて食堂で
「おはよう、シャーロット」と朝の挨拶ができる。
シャーロットも
「おはようございます、アーサー」と笑顔で答えてくれる。エマたちもいるので、軽く頬にキスをするのに留める。
あれ以来、ずっといつでも誰か使用人がシャーロットにはついている。なので、二人っきりになれない。
「王都まで10日間の旅だ。二人きりで馬車で過ごす、これってハネムーンみたいなものだな、いやいや婚前旅行ってやつだな。流石に同じ部屋に泊まる訳ではないが、少なくとも同じ宿や館に泊まって一緒に食事を取る、馬車でも二人きり、シャーロットとずっと一緒にいるなんて、我が人生で初めてだ。」
「手ぐらい繋いでもいいよな、キスはしてもいいか、そう、私たちは婚約しているのだからな。」
頭の中を読めたのか、オスカーから
「若、少し惚けるのはほどほどにしないとまずいですよ」
と諌められる。




