ギルバートとの再会
「そういうことだ、イーズス伯、アーサー、そなた達は、今までと違うシャーロット嬢を受け入れられるか?そうでなければ、ギルバートとともに、アリストが養女として受け入れて、彼女の全てを受け入れる結婚相手を探すと言ってくれている。」
「私は、子供もおらず、やもめ生活でね。そろそろ、親戚の子供を養子に取るつもりでいたのですよ。ギルバートとシャーロット嬢を私の養子と養女としようと思います。そして、彼女を大学で学ばせ将来医師となるようにしたい。女性の医師ができれば、亡くなった妻と子のように出産や産褥でなくなる人が減るかもしれない。何より、彼女が自由に動くことが、国の産業の発展に寄与すると思う。
アーサー殿、自分の妻が将来外で働くということが受け入れられるかね?よく考えたら良い。今回の事件の騒動が終わったら、シャーロットに会いに行って、あなたの気持ちと彼女の気持ちがどうなのか、どうしたいのか、二人できちんと話し合うべきだ。」
「まあ、イーズス伯爵家とも関係する。よく考えろ。とりあえず、この騒動を終わらすのが最優先だ。アリストのところにいるギルバートにも会っていけば良い。そして、裁判で、ゲルトラン一味を処罰することが重要だ。アリストはもう少し私と話がある。そなたたちは、侯爵家に向かうとよかろう」
「殿下、侯爵、ご配慮ありがとうございます。当伯爵家としてもどうするか家族の中でも話し合いたいと思います」
イーズス伯が答える。
御前を失礼し侯爵家に向かう。
「ギルバート!」イーズス伯がギルバートを抱きしめる。
「良く生きていてくれた。本当によかった。ああ、聞いていたとおり、ロバートにそっくりじゃないか。あいつと過ごした時間を思い出すよ。」
「フリードおじ様!ありがとうございます。」とギルバートの目から涙が溢れる。
「ギルバート、侯爵から色々とお話しは伺った。ゲルトランの奴は、もうすぐに裁判にかけられ処刑されるだろう。しかし、残念ながらケント領はもう手がつけられん。しばらくは、国の管理となるだろう。侯爵からご提案いただいたように、侯爵家の養子となり、学校で学び、ゆくゆくは、侯爵となるか、殿下の侍従として仕えるのが良いと思うがどうだね。」
「ありがとうございます。勿体無いお話だと思っています。できれば姉と相談したいと思いますが、姉もきっと賛成してくれると思います。侯爵になるのは恐れ多いですが、侯爵家を支えていきたいと思っています。ただ、私は平民の学校で学んだだけで、姉が教えてはくれたのですがそれでも十分でないことは自覚しております。学院でついていけるか心配ではあります。」
「ギルバート、自分を卑下することはない。これから、学んでいけば良いことだ。お前は、あの優秀だったロバートの息子だぞ。学院で学べばすぐに追いつけるさ」
と肩を叩く。
「まずは、裁判だ。準備を始めよう。ゲルトランが言い逃れできないように徹底的に潰すぞ、そして、ケントの名誉を取り戻すんだ」
イーズス伯はニヤッと笑った。




