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家宅捜索


そこから、王都の警備に当たる第3、4騎士団と王家の警護を担当する第一騎士団と共に、一斉に捜索や関連する人物の逮捕や取り調べを大規模に行う。



ジョンやゲルトランを取り調べたが、話そうとはしない。


拷問することも考えたが、ほかの兵達がベラベラ喋ってくれたことから、連絡ルート、そしてジョンが、軍に入り込んでどうやって王太子の旅程を知ったのかなど一つ一つが解明された。


ジョンが入り込んだのは、調理室や馬小屋で、食料品の仕入れの量の変更や、馬の手配やその替え馬の指定場所を見て推測したようで、明らかな内通者がいたわけではないが、数人が管理不十分で停職、降格となった。


ゲルトランと妻子が麻薬パーティーを開き、そこにいた貴族の子弟から王太子殿下ご夫妻が、最近楽しみにされていること、ゼオンの庭に興味を持たれていることも情報としてドルミカ国に流されたようだった。




アスコット団長は、アーサーのところにやってきて、

「アーサー、よくやってくれた。これで、忌々しい麻薬問題が一掃できるぞ!」

と息巻いている。







「開けろ!我ら第四騎士団だ!」


ケント子爵のタウンハウスを急襲する。


「いったい何事ですか!失礼ではないですか!ここを開けることはできません。帰りなさい!」


と子爵夫人のキャロラインが怒って指図する。


「これは、子爵夫人、私は、アスコット第四騎士団長です。残念ですが、ご主人のゲルトランが王太子殿下暗殺未遂と麻薬の栽培で逮捕されましたよ。これは正当なる家宅捜索です。おい、邪魔するやつ、逃げるやつ、すべて拘束しろ、貴族であろうが、ここにいる人間全てが麻薬に関わった容疑者だ!」


「はっ!」

騎士達が一斉に家に突入する。


「やめてくれ!」 「逃げろ」「何をするの」


怒声が聞こえてくる。どんどん、使用人だけでなく、ヘンドリックを始めその場にいた貴族も逮捕して行く。



「団長、こちらに地下室への通路があります」


「気をつけていけよ」


「なんと、これは・・・」


地下室は、豪華なつくりの客室があり、そこでは、数人の貴族がニタニタ笑いながら麻薬と思われるものを吸っていた。慌てて、


「おい、口を布で覆えよ、吸わないように気をつけろ!そしてこいつら、全員を連行しろ」

と命令する。

隣の倉庫からは多量の麻薬が発見された。




取り調べのために連行し、麻薬の売買や麻薬パーティーの開催などの詳細が判明した。パーティーやお茶会という名目で集まるが、実は地下に作られた部屋で麻薬を吸っていたのだった。芋づる式に、貴族の子弟や商人なども逮捕、取り調べを受けることとなる。


前ケント子爵が雇用していた使用人は全て解雇されており、逮捕されたタウンハウスの使用人は、全員男爵時代の使用人達だった。使用人の取り調べの結果、男爵時代に麻薬に手を染め始めていたことも判明した。


妻が関与していたのは当然だが、息子のヘンドリックも関与し、やはり、1年前に内偵していた時には、麻薬パーティーを行う途中だったことも判明、その時の女は兄の麻薬の借金のかたに暴行目的で呼び出されそうになっていたこと、騎士団が女の周囲の聞き込みを始めたことに気がついたため、ジョンが手下とともに女を殺害したことも判明したのだった。


ヘンドリックが貴族院で学生にまで麻薬を渡して言うことを聞かせていたことがわかり、貴族院の生徒の聞き取りまで及ぶこととなり、のちに貴族界は震撼した。




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