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8月16日
8月16日
愛する婚約者 様
私は今日王都の王宮の近くの宿に来ています。
お父様は騎士だったこともあり、王宮には昔から定期的に来ているそうです。
しばらく窓の外を眺めていると、豪華な馬車が街の中を走っているのがちらほら大通りに面した、
有名で高級な宿屋の前でいくつか止まっているのが見えます。
身なりのキッチリとした人達が下りてきて、建物に入っていきます。
おそらく同じく招待状を貰った貴族なんだろうと思います。
私たちの宿は王宮の近くとはいっても、少し道から外れにあります。
お父様はいつも王宮に用があるときはこの宿で宿泊するそうです。
建物は年季の入っていて廊下は隙間風が吹くような宿屋です。
ただ、窓から王宮の方が良く見え、夜はライトアップされる姿も見ることが出来ます。
宿泊客も少ないので、落ち着くんだとか。
あとは亭主さんと仲がいい。
私も素敵な場所だと思います。
お父様は持ってきた本を隣でずっと呼んでいます。
普段通りで、緊張しているようには見えません。
私は王宮に行くのもダンスを踊るのも
今からたまらなく怖いです。
マリー




