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8月10日

8月10日


愛する婚約者 様


今日はついに仕立屋から、ダンスパーティで着るドレスが届きました。

それはとても可愛く、華やかなドレスでした。

淡いピンクの生地、ネックデザインは鎖骨が見えるオフショルダータイプ、何層も重ねられふわふわな丸みのあるスカート、ウエストを締め後ろで束ねられている特徴的なリボン。


本当に素敵で、私は目を奪われてしまいました。


最終的な採寸の調整を行うために、試着も行いました。

鏡に映る私はまるでどこかの国のお姫様のようで、私では無いようです。


ずっと着ていたいぐらい良かったのですが、

どこかに躓いて破いてしまいそうだったので、すぐに脱ぎトルソーに掛けなおしました。





ダンスパーティの会場は王都の王宮です。

前日に王都に向かい近くの宿に宿泊することになっています。


当日は従者と侍女を1人づつ連れていく予定です。


パーティは8月17日に開催されます。

前日に宿に着くようにするので、この屋敷にいるのは残り5日ほどとなります。


侍女は荷造りの為に大きなトランクをいくつか開いて、持っていくものを整理していました。


『何か持っていくものはございますか、お嬢様?』


持ち物は、ドレスと靴以外は考えてはいませんでした。

トランクは思ったよりも大きく数があったので、

他にはどんな荷物があるのか聞いてみると思った以上に細かく物があるようでした。


『椿オイルと顔用の泥パック、香水、このトランクの容量では足りません』

『お風呂用のバラは宿宛に注文済みですから』


バラのお風呂なんて今まで生きていて入った事がありますでしょうか?

準備というのは私が考えていたよりも遥かに大がかりになっていました。

しかもバラは80輪も既に注文しているんですって!



『ドレスに合うアクセサリーなどは持っていかれないのですか?』


自分でアクセサリーを買ったことは無いですが、

お母様が使っていた宝石やアクセサリーが残っています。


”加工して使うなり、売るなり好きにすればいい”と言ってお父様からほとんど貰いました。

ですがどれも高級な良いモノなので、普段使いも出来ずなかなか使う場面がありませんでした。


せっかくの機会だと思ったので、

ジュエリーボックスを開きドレスに合うようなアクセサリ―を侍女と一緒に探してもらいました。


結局、今回は赤いルビーのピアスに決めました。


マリー

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