7月26日
7月26日
愛する婚約者 様
もうすぐ夏休みが始まりますが、
学園全体が長期の休みを前にしてソワソワと落ち着かないような雰囲気があります。
授業では各科目から課題がいくつも出されました。
全課題が出そろいましたが、すべてを合わせると結構な量になっています。
課題の形式もバリエーションが多く、答えが決まっている問題を解くタイプ、自分で課題を設定して取り組むタイプ、指定図書と自由図書の考察などです。
1カ月で終わるのか今から心配になってきました。。。
『マリー嬢は自由課題は何に取り組む予定なんですか?』
教室で突然後ろから声を掛けられると、
ジルとエドワード王子、カルロス、シャルル公爵令嬢が一緒にいました。
どうやらジルは自由課題を何にするか悩んでいたみたいです。
『シャルルはもう決まってるんですよ』
『税制度における予算の分配にするんだっけ?』
『また堅いテーマにしたね、流石財務の娘』
『からかわないで、エドは政治についてにじゃないの?次期国王様じゃない』
学園の中では一緒に見かけることが多い4人ですが、
こんな風にくだけて話しているのを聞いていると、本当に仲の良さがうかがえました。
『マリー嬢は夏休みはどうされるんですか?』
カルロスからの質問に“今のところ予定はないので家でゆっくり過ごすつもり”と言うと周りからびっくりされました。
『どこかのパーティに参加の予定は?』
“パーティなんて今まで誘われたことがない”と言うとさらにビックリされてしまいました。
『エルライン侯爵は領地にこもりがちだけど、有名な人だからマリー嬢宛にも招待状なんて山ほど来てるんじゃないか?』
それからシャルル令嬢は私に驚くことを言いました。
『私、何回かマリー嬢にお茶会の招待状送ったことあるのよ?』
『いつも侯爵から断りの返事がくるんだけどね、知らなかった?』
そんなこと初めて聞きました!
まさか私がシャルル令嬢のお茶会に呼ばれていたことがあったなんて、とても衝撃でした。
帰ったらお父様に聞いてみないとです。
マリー




