7月15日
7月15日
愛する婚約者 様
今日は授業の後に街に日用品など買いに出かけました。
もう道もだいぶ覚えてきましたし、お気に入りのお店も何件かでてきました。
その中の1件に帽子屋があるのですが、
出てくるお客さんはいつもオシャレな帽子を被っているんです。
毎回新作の帽子が飾って合って、私はよく窓の外から覗いています。
今日も窓から覗いていたのですが、
その時になんとジルとエドワード王子が後ろから声を掛けてきたんです。
お二人とも学生服ではなく、質素な服に着替えており一見誰だか分かりませんでした。
人混みに紛れ目立たないようにしていました。
『こんな所で会うなんて奇遇ですね、マリー嬢』
日用品の買い出しに来ているとかで外に出てきているようで、
エドワード王子がこんな風に買い物をすることが意外と言うと笑っていました。
『まぁ、誰か護衛が居ないと外出も出来ないですよ』
『マリー嬢は今日はどちらへ?』
私も”日用品の買い出しに来ました”と言うと、『なら一緒に行こう』と誘われました。
『荷物持ちは多いに越したことはないですから、そう思いますよねジル』
『はいはい、喜んで持ちますよ』
そういえば”今日はカルロスは一緒じゃない?”と尋ねてみました。
いつも見かける時はジルとカルロスは一緒にいることが多い印象でした。
『今日は家の用事で先に帰ってます』
『カルロスの家は国境を守ってるですが、最近忙しいみたいですよ』
領地にいたときは王都のほうが安全だと思っていましたが、
領地の方が出入りが少ないため顔見知りが多くその分防犯の面でも優れていたんだなぁと、
こっちに来てから気が付きました。
『スリとか、学生を狙った人さらいだっているんだ』
『ここら辺は学園も近いし兵士も多いんだけど、それでも日が暮れてからは危ないことも多いんです』
『1人で買い物に出かけるのは夕方までですよ』
スリにはすでにダンスパーティーのドレスでやられています。
もしかして、今日声を掛けてくださったのは心配してくださったからかもしれません。
マリー




