5月23日
5月23日
愛する婚約者様
聞いてください!
ついに私もダンスの相手が決まりました。
婚約者候補の私ですが、こんな話を書くのは良くないのかもしれません。
ですがソワソワしてこんな事で浮かれているなんて誰にも話せません。
相手は同学年の他のクラスの方です。
名前は秘密にしておきます。
食堂でお昼ご飯を食べている時に、突然でした。
『マリー・ミル・エルライン侯爵令嬢、、』
『よろしければ今度のダンスパーティのパートナーに申し込んでもよろしいでしょうか』
お父様の事を尊敬していたようで、入学した時から私の事を知っていたといっていました。
同じクラスの方にも見られてしまい少し恥ずかしかったです。
私の相手役はまだ決まっていなかったので、彼の申し出を受けました。
それでも誰かに申し込まれるなんて、思ってもみませんでした。
事前にダンスの相手を決めておくといっても、
お披露目など節目のパーティ以外は相手もいない事も多いのが普通だと聞いています。
当日、パーティが始まったらその場で声をかけます。
ジャック様もご存じかと思います。
”学生とはいえ、ダンスの相手は政治的意味も含まれている”
”個人よりも家同士の交流関係が強く出る”
ファーストダンスの相手は特別なんです。
個人的に特別好意を持っているなんてことは全くありませんよ!
私は相手の事を全く知りませんでした。
私個人というより騎士であったエルライン侯爵家、
彼が”私の父を尊敬していた”から私にダンスを申し込んだ関係です。
たとえお父様のおかげだとしてもこんな風に申し込まれる日が来るなんて、信じられなくて。
ドキドキして眠れそうもありません。
マリー




