5月16日
5月16日
愛する婚約者 様
今日は午後からの授業は無い日なので、学園の外にある街に行きました。
もちろん目的はドレスの購入です。
私も来るときに目立たないように街娘に見えるように変装してきましたが、
街では制服できている同じ学園の学生も見かけました。
大通り沿いにはお店が何十件もならんで人も多く、
私が知っている領地にある街とは全く違います。
食事処、本屋、アクセサリー屋、見たことも無いお店が沢山あるんです。
わくわくしちゃいます!
大通りから少し外れた場所に『仕立屋』を見つけました。
『普段着から制服までなんでも作れます』と丁寧な字で書かれていて
私は”絶対良いお店だ”と直感したんです。
店に入ると笑うとえくぼが凹む、人柄のよさそうな年配の女性がいました。
私はダンスパーティー用のドレスが欲しいというと、すぐに部屋に案内してくれました。
そこは見ているだけで幸せになれそうなほど、
綺麗でふわふわなドレスが何着も置いてありました。
露出が少ない正装タイプ、ワインレッドの上品なイブニングドレス、
お茶会用にこんなものあってもいいかもしれません。
目に留まったのは、ディスプレイ用の人形にまだ作りかけの状態で飾られていたドレスでした。
白を基調とした淡い青と藍色のコントラストが特徴的で美しいんです。
『夏に向けた新作モノでね、もうすぐ出来上がるよ』
『30日受け渡しならギリギリ問題ないね』
私の寸法と測って、調整できるデザインを話し会います。
料金も予算の範囲内。
受取の日にちもギリギリ間にあります。
もうこれしかないと思って、その場で購入を決めました。
『こういうのは普通1カ月前には注文終えていないと危ないんだよ』
マルクにも言われましたが、やっぱり今回の買い物はだいぶ遅かったようです。
31日がパーティー当日なので、前日のお昼過ぎに受け取れることになりました。
何日かかかると踏んでいましたが、
本当にいいお店を見つけることができて幸運でした。
今度はもっと街の探索をしてみるつもりです!
マリー




