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24.練習メニュー

「……その前に、まずメニュー内容の説明がほしいんだけど……」

「そうだね! まず、輝石生成かな。それじゃ、見ててね~?」

 レイラちゃんが集中するような姿勢をとると、周りの魔素がレイラちゃんの元へ集まっていく……ように感じられた。私にはまだ、魔素は感覚的にしか感じられない。

「まずは、空気中の魔素を感じ取って、石に変えるイメージを作る!手の平を器に、そこに石を置く感じで……」

 集まっていた魔素たちが、凝縮され、石を形作って行く。できたのは、そこそこ小さな輝く石。銀や魔石とは、何か違うように見える。

「はいっ、完成。これが輝石。宝石に似てるけど、大体一時間くらいで壊れて魔素に逆戻りしちゃうんだ。……実は、何人かこの輝石の性質を利用して魔石代わりのものを作ろうとしたけど、結局上手くいかなくて失敗してる。魔法科学の研究者なら一度は考えるけど、やっぱり始める前に現実を知って諦めちゃうみたい」

「それでも、頑張って挑戦し続けた人もいる。有名どころだとシュウ教授とかリョウ教授とかだな。ま、成功にまでは辿り着かなかったが……」

「どうしても、すぐに砕け散っちゃう性質が厳しいんだよね。貯めとくためには、せめて一日は持ってくれないとだし、それに耐久性にも難があるし……」

「つ、付いてけないよ……」

 難しすぎて、私には何が何だか……。

「あっ、ごめんごめん……」

「できるかな……」

 正直、こんな小難しい話を聞いた後だと、何だかややこしくなってしまって、上手くできる気がしない。

「大丈夫だよ! 簡単な話、周りの魔素を石に変えるっていう、ただそれだけなんだから」

「はぁ……なるほど?」

 ひとまずやってみよう。まずは、周りの魔素をイメージする。そしてその魔素たちが、私の広げた手の平の器に、集まっていくように……っと。集まったら、そのものを石に……。

「おっ、できてるじゃん! 凄い凄い、おっけ~だよ、ユイちゃん!」

「できた……」

 私の手の中には、一粒の輝く石、輝石が。確かにこれは、慣れれば簡単そうだなぁ。私はまだ慣れないけど。

「じゃ、次の説明してもいい?」

「うん、お願い」

「光魔法連発は、得意なイメージの強化が目的だからいいとして……耐石かな。カイリ、ここって耐石置いてあったよね?」

「あぁ、置いてある。取ってくるから、待ってて……いや、付いてきてくれ、場所も覚えておいた方がいいだろうしな」

「了解っ! ……行くよ、ユイちゃん」

 カイリくんとレイラちゃんに連れられ、訓練場の奥、収納スペースのようなところへやってくる。整頓されてるなぁ……。

「ここの棚の3段目に入ってる。基本的には不足することはないかもしれないが、もし残量が30個を切った場合は俺に言ってくれ。翌日かその次の日までに、補充をしておく」

「分かった」

 その耐石を持って、一旦訓練場の中央へ戻る。レイラちゃんの説明再開。

「で、この耐石を使うんだけど……やるから見てて!」

 レイラちゃんが実演を始めた。まず、ある程度離れたちょっとした台に耐石を置き、中央から魔法を放つ。少し弱めで、壊せるのかと疑問に感じたが、問題なく耐石は壊れた。砕け散らばった破片を集め、レイラちゃんが言う。

「おっけ~。こんな感じ。耐石って、魔法に強くて硬いんだ。それが、大体大型獣の魔法耐性と同じくらいなんだよね。訓練には打ってつけってわけ」

「どのくらいで一個壊れるの?」

「そこなんだけど~……耐石って、強すぎる魔法だと逆に壊れなくなっちゃうんだ。だから、手加減も必要。私は慣れてるから一発で破壊もできるけど、ユイちゃんがやったら弱め5発くらいかな?あ、ちなみにイメージの属性によって壊れやすさが変わることはないから、好きなの使っていいよ」

「5発……とりあえず、やってみる」

 想像だけど……このくらいの威力だとどうかな?一発、光系統の魔法を撃ってみる。が、耐石はビクともしない。

「硬すぎない……?」

「……ユイ、今のは少し強すぎる。もう少し弱めてみてくれ」

「もっと弱くていいのか……それなら」

 先程の半分より少しだけ弱めで……どうだ?うーん、ちょっとヒビは入ったけど……もう一回。お、今度はちゃんと壊れた。

「コツ掴むのも早いね~! じゃ、続けて5個、行ってみよ~」

 一気に5個……大体こんな感じで……それっ。……良かった、成功っぽい。

「うんうん、この調子ならオッケーだね。続けて次、いっくよ~」

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