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『観念学について』・・・終わりに
『観念学について』
・・・終わりに
㈠
観念学について、自身のこれまでの経験から、5回に渡って述べてきた。確かにそう思う、と自分で思ったことは事実で、誰かが何かに躓いた時など、それを救う役割を果たしてくれればな、と思う次第である。
㈡
自分は昔から、観念的に生きてきた分類に入る人間だと思う。ところが、一度、或るきっかけで、観念の意味を心の在り様だと取り違えていたことに気付いた。結論としては、観念とは頭の思考であって、心の思考ではないということだ。
㈢
だから、観念学とは、云わば過去の自分の集大成であり、心が人間の本質だと考えるに至った自分が居たので、この評論的文章を書いてみようと思った。しかし今後も、小説世界においては、自分は観念的小説を書くことはあるだろうと、自分で自分の未来に予測しているところである。上述したが、この記録が、誰かを救うことになることを願ってやまない。