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共闘。
私達は戦う姿勢をとるために背後と背後を合わせ守りの臨戦態勢で挑む。
カノンの作戦によると、このまま敵戦力を削って撤退させるか、私達が移動しつつ戦って包囲網から抜け出すか。
その二択しかないと言われ、この姿勢で構えている。
ゴブリン達も警戒心が強く、いつ仕掛けるか仕掛けないかの姿勢で、こちらの精神がすり減らされていく。
口も乾き、眠気とも戦い、混乱しそうになった中、その油断をした瞬間…一体のゴブリンが襲って来た。
私は短剣で迎え撃つ。一度小人もどきを相手にしてるものの、あの時の恐怖で手が震える。
そんな時、カノンがその一体を切り裂いた。
「私の背後だけ守れ!アリスはなんとしてでも守る!」と言われ「はい!」と、カノンの覚悟を受け取り一気に集中力が増す。
側面は任せて、正面のみ。私なら修練積んだし、今なら出来るはず!
背後をカバーしてるからか、私の方へはほとんど敵が来ない。
カノンの剣技を見て改めて痛感した。この技量まで上げても「色喰み」の親玉には敵わないのか、と。
考えつつも集中する。お互いを守るために、私は短剣を握りしめる。