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Prolog



転生した、と思う。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪


事故に巻き込まれるも、軽傷で済んだ。捻挫という、悪い軽傷で。

勿論、病院に行って、慰謝料貰いました。


会社にも、しばらくのお休みを貰いまして。

食料調達が出来るようになってから、会社に出勤する途中、またしても事故に巻き込まれましてね。


病院の先生方には、呆れられた。

頭打っただけ(無事)で良かったですね〜...じゃないよ!


全然無事じゃないよ?

私の生活費どうなんの?

いやぁ、数年は遊べる貯金はあるけどね?


慰謝料貰えたけどね!

会社の人達からは、ポカン顔を貰ったけどね!

でもさぁ...こんな短期間で2度ある事は...って、本当にあった。

洒落じゃなくて。


あぁ...なんで、救急車に跳ねられたんだろう…

いや違う。


救急車に突っ込んで行った馬鹿がいて、事故に。

しかも、突っ込んで来た先が、コンビニ。

コンビニ帰りの私の顔や頭や背中に、めっちゃガラスが飛んできてね。


あぁ...こんな事になるんなら、一人暮らし、もっと満喫すれば良かった。

会社、出来るだけ休めばよかった。

遊んどけばよかった。

な〇う作品、気になるの全部、読んどけばよかった。

気になるアプリゲームに課金しとけば良かった。


生死には…後悔ばかりだ。


あぁ…二次創作から足洗ってて良かった。

乙女ゲー卒業してて良かった。

貯金してて良かった。葬式代はそこから出してね?


親より先に行く事、ごめんなさい。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪


目覚めたらソコは…って、転生モノにはよくあるよね。

でも、私としては、出来れば... 意思ある(生き)物には生まれたくなかった。

水とか酸素、空気、火...意思のない物に、転生したかった。


異世界?何それ美味しいの?


チートが出来る出来ないによって、大分違うのに?

男が女になるのも、女が男になるのも、結構苦しいのに?

まぁ、TS要望がある人には、美味いんだろうけど。


それでも、身分とかカースト制度とか、ホントに面倒臭い。


オマケに言うと、その異世界の事を知ってるか知ってないかで、

何をすべきで、何をすべきでは無いかの判断をも問われる。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪


生があるから、死があり、死があるから、次の生へと繋がる。

コレ、輪廻転生。

けど…


「死んだ」と云う意思があるか無いかで、地縛霊になったり、それが拗れて、悪魔になったりされたり、

挙句の果てには、「神様」と云うモノが存在する事になるのだろう。


私が死んだ場所からそう遠くない所に、神社があったのが、転生の兆しになったのだろう。

いや、毎年5回以上は神社に参ってたから、の方が強いかな?

神様と言っても、迷える子羊とかの方じゃないよ?


しかし、ふんわり、ふわふわとした光の中にいる。


あー、死んだのかぁ…って、改めて気づいて、泣くに泣けない存在になったのだと、意識する。

転生するのかな?って自問自答。


神様の存在が、小説とか漫画の様なものでは無い、と云う事がよく分かる事例だ。


光と闇のどちらが私に適していたのか、私の意識が死の間際でどちらを選択していたのかー


それをもって、転生するかしないか、を自分で決めるのだ。

それが、過去未来どの次元に生まれるのか…は、分からない。


ゲームに転生?とかは、その...死んだ時に、圧倒的割合で意識にあるかどうか…で、決まるのも、自分次第。


誰かに言われた訳じゃない。

なんかスルッと、自分の中で"それ"を感じた。"その個人の倫理、価値観、宗教観"だという事。


次に転生する際に、前の私の色を"どれだけ"残すかどうかも、自分の采配だという事も。


そしてソレは────


人はどうあっても人である限り、意志無き者(無機物)には、転生出来ないという事。


どうしてこうなった。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪


ふわふわふわふわ、漂う事数時間...数日?数週間?月間?年間かな?


いい加減、時間感覚がおかしくなり始めた頃、なんの出会いもない事に気付く。

自分の意思だけでは決められないと、決断する事もあれば、出会いも何かの示唆では、と思い始めた。


そう、思っただけで────鮮やかな色の、世界が見えた。現れた。


古代から現代まで、どの世界に生きるか、また日本に生きるか、別の場所で生きるか、

それとも────理想郷(天国か地獄)に生きるか…


とりあえず、理想郷(天国か地獄)は無い。

ゲームに転生...の枠も、既にない。


ゲームに近い世界は、寄り合わせて、自分の意思をとどめる事だけは出来るらしい。

が、その場合、魂が他の魂にパックンチョされる危険がある。

それ即ち、魂がパックンされたら意思も消えて、そこまで。


無い。ダメ。次。ていうかもう寝たい。

あ、違う、今寝れない。今寝たら、魂パックンされる。

その場合どうなるのかな、と考えて、ブルブルっと震えた。


もう何でもいいかな、なんて考えた瞬間───何かと目が合った、気がした。


■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪


電撃が走った…気がした。

どうしてこうなった。


古来より神は…そうか、全て、妖精(意思)の成り上がり。

妖精(意思)は神の一部であり、神はその一部から、妖精(意思)を作る。

つまり、神も妖精も同じもので、多種多様だ。


異世界転生である。

前の世界と、限りなく近い世界で、神話から展開していく話だが…


同じ様な存在には、個性も役割もある。ソレは必ず、絶対。

そして、私の役割は...【代理】


結構、色んな処に駆り出される。

それこそ、転生するかしないかの判断を下せない人とかを判断する神の【代理】とかね。


生きる物全ての神の【代理】

.........ソレはつまり【雑用】と言わんばかりの…



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