第4話 死んだんじゃないんですか? 後編
目の前に写っているバケモノを見た一歩後ろに下がり森全体に聞こえる大きな声で
「うわーーーーーーーー!!!」
と、我を忘れ発狂し叫んだ。
お爺さんはすぐさま耳を塞ぎ私の頭をパチンと叩いた。
我に返った私にお爺さんは
「このドアホ!何でかい声で叫んどる!うるっさいわ!ドアホ」
と、叱られた。
私は、お爺さんに対して怒りを覚え心の中で思った事を全て吐いた。
「おめぇ、なにしょうなら!はよーそれをしまってしねー!このあんごうやろう(あなた、何してるの!はやくそれをしまってください!この馬鹿野郎)
と、故郷の岡山県の方言丸出しで言った。
お爺さんは私の言葉が分からないらしく
「お前さん、何を言ってるのか分からんが…もしかして…」
私の言葉が分からなくてもあんなにギャーギャー言ってたら馬鹿でも分かるよね。
と、思っていたら衝撃な事を言ったのだ。
「お前さん、やっと自分の姿を見てスッキリしたのか!」
と、訳の分からない事を言ったお爺さんに少し落ち着いてついていたのがまた爆発して
「おめぇー、なにゅーよーんならぶっしゃくぞ!」(あなたは何を言ってるんだボコボコにしますよ)
と、お爺さんに向かって大きく言った。
お爺さんは私の圧にその場に尻餅をついた。
しばらくの間、お爺さんが下を向きながら口を開きこう言った。
「お前さんの言ってる事は分からんが…すまなかった。」
と、素直に謝ってくれた。
すると、手に違和感があった。手の中を見ると、ネックレス型の鏡だった。
私はもう一度、鏡を見た。
やはり、写っていたのは先程のバケモノの姿
…こんな姿を見たら、誰だって怖いよね…私だったらさっき逃げた男の人みたいにパニック起こして逃げるわ…
と、何だか悲しくなった。
「どうして私はバケモノに生まれ変わったんだろう」
と、独り言を呟いていたら
突如、お爺さんが顔を上げ私の方を見たまま
「お前さん…わしの話を忘れたのか?!お前さんは今はそんなバケモンだけどもう少し時間が経てば…
と、お爺さんが話してる最中に私は
「さっきから何言ってるんですか!訳の分からない事言わないでください!もう疲れました…」
と、お爺さんに向かって吐いた。
するとお爺さんは私に反撃し
「だから、今はそんなんだけど時間が経て…
と、お爺さんは途中で話すのを止めて私の顔を見たまま固まった。
私はぶっきらぼうに
「何ですか!」
と、言うとお爺さんが私の手から素早く鏡を奪い私の前に突き出した。
私はもうあんな自分を見たくないと
「やめて下さい」
とお爺さんに向かって否定すると
「いいから、自分の姿を見ろ!お前さんはずっとその姿のままだと思っていいのか!」
と、お爺さんは真剣な顔で私を見ていた。
私は恐る恐る見るとそこに写っていたのは…綺麗な白髪の長い二つくくりで薄い水色とピンクの色が混ざった美しい美少女か写っていた。
今回は岡山県の方言を使いました。
分かりにくいと思いますが最後まで読んでくださると嬉しいです。
後編が終わりました。次は何故か美少女になったのか書きます。