魔法は便利、なはず
土を回収し終わり、真っ白な世界に茶色が増えた
現状此処に在るのは土とベッドだけや
ベッドで寝るにはアイマスク必須なのが何とも寝にくい、切実に屋根が欲しいが、この空間に人を連れて来たくないし、自分で建てないとダメかなぁ・・・
転移で街に戻り、飯を食いつつ思う
水が、ぬるい
酒も、ぬるい
いっそのこと、熱々の水の方がうまいとさえ思うほどだ
じゃあ、冷やせばええやん?
そう、魔法だ
この世界の魔法は、高い
娼館で稼いでいるウチでさえ、ちょっと手を出すか迷うレベルで、一週間毎食豪華ディナーが食べれる程度には高い
初級の水・火・風・土でさえ、金貨100枚の1回使いきりの魔道書を買う必要がある
そして、ウチが欲しいのは中位魔法、氷の魔道書
風と水を覚えていることが条件ってだけで、最低金200枚
氷の魔道書が金500枚もするのだ
娼館での稼ぎが上級娼婦のウチで1時間10万、場所代一回で1割減って9万、1日6時間働いても54万、飯代、化粧、仮服で4万減っる
つまり、1日の純売上50万
週3日働いとるから、一週間がんばっても150万
あれ、意外と安い?
いや、月600万稼げとるウチがすごいんちゃうか?
TS転生自体がチートの可能性が微レ存
ってことで買ってしまった
水の魔道書、風の魔道書、氷の魔道書、火の魔道書、土の魔道書
お値段金1500枚!
水が1番高額で、火がほのかに高かぁて、風が1番安くて、土が相場くらいやったわ
火と土は便利そうだったのでつい衝動買いしてしもうたわ
他にも雷、光、闇、とかいろいろ種類あったけど、貯蓄が外出る時に買った防具と合わせて尽きてもうたんで、次回に回すで
本は辞典サイズに分厚いんやけど、ページが革で、それが厚いだけというオチだったわ
開くと魔法陣が光って、すーっと勝手にページがめくれて光が体に吸い込まれた
あーなるほど、把握
なんとなく魔法を理解できたで
ほかの魔法もすぐ覚えたんで、早速魔法の実験や!
ほな、安全そうな水魔法いってみよか!
「水よ!」
全身からぶわっと冷や汗が出たかと思うと、体を伝って床にちょろちょろと水が流れおちた
季節が夏で良かったわ、ほっといても乾くやろ
とりあえず風呂でやったほうがええな
んじゃ、もっかい!
全身かr(ry
・・・これはこれでありやん?
特注のバスタブに水張れたし?
井戸から汲んで来なくてええし、魔石の無駄遣いもないし
失敗とは言い切れない何かがあると思わんやろか?
~水風呂堪能中~
酒場にいた魔法使い君に聞いてみたところ、体内の魔力を外に出した位置から魔法が出るらしいわ
うちは垂れ流しやったから、全身から水が少し出たと
ほな、詳しいことは、娼館で聞こか?
フフフ、情報しだいで安ぅしときまっせ!
ふぅ、ごちそうさま
情報をまとめると、魔法陣を魔力で書くことで、いろいろ操作できる
魔法陣の内容は秘伝らしく、派閥や師匠などにより細かく変わるらしい、何そそメンドクサ
魔法陣なしでも操作は可能だが、魔力効率が非常に悪く10倍ほど使うらしい
コップに入る氷が欲しかっただけやし、魔法陣はまた今度でええわ
コップに魔力を移動・・・移動?
わからん・・・練習して慣れるしかないんやろなぁ