脅迫したいときは下あごを掴め!
「なん...の..取引だ」
「あんたがやってたことは誰にも言わない、その代わり...彼女を見逃せ」
「「は?」」
議員と彼女は同時に驚く
「そんな...そんなことしたら、またワシの命を狙ってくるかもしれんじゃろ!」
「そうかもな、でもさっきの条件を呑めない場合は、あんたがやってたこと全部マスコミに言うからな、そういうネタが好きな知り合いがいるんだよ」
「なぜじゃ!なぜあの女を庇う!あの女は今までに何人も殺してきた極悪非道の...うっ!!」
黒沢は下あごにさらに指を食い込ませ、そして議員を睨みつけ毒づくように言い放った
「勘違いすんな、俺は彼女を庇うために言ってんじゃねえ、これはお前えの罰だ! 毎日殺されそうになるのを恐怖して自分のやったことを後悔してろ!」
「そ.....それでも警察か?」
黒沢は睨むのをやめ、議員の目を真っ直ぐ見つめる
「ああ、これが俺なりの警察だ...で? 条件は呑むのか、呑まないのか...どっちだ?」
「.......。」
議員はしばらく考え込み、怯えながら震えた声で答えを返した
「条件を...呑ませていただきます..」
それを聞いた黒沢はそっと手を離す
「議員...約束はちゃんと守って下さいね、さもないと...」
「わかった、わかったから、その女を見逃すよ....あれ? あの女は?」
「ん?」
振り返ると彼女の姿はない
「あれ? 居ない!?」
ブロロロロッ!!
外から聞こえるヘリの音...って!
「まじかアイツ!」
急いで窓を見ると彼女はヘリの中からこちらを見て何か言っている
「次は、殺す」
ブロロロロッ!!
「え? 聞こえない!」
その後、黒沢と議員は残された島で遠くなっていくヘリの姿をただ眺めていた
「え....どうすんの、これ?」
頑張ります、お願いします