静かな奴ほど裏が怖い
ちょっと長いです、すいません
「君は....知らなくていいことだ」
その繰り返される台詞に黒沢は苛立ち始める
「こんなときでも言いたくないんですか?」
「本当に知らなくていいこと何だ...知ったとしてもどうしようもないこと何じゃよ」
どうやっても無理だと分かり、黒沢もついに諦める
「そんなに言いたくないんなら、別に」
「この議員、この部屋で、取引、してた」
突然の彼女の発言に黒沢と今井議員は驚く
「やめるんじゃ!余計なことを言うな!」
この慌てっぷりは...
「おい....何の取引なんだ? 教えてくれ」
「君も変に質問するんじゃない!」
「その議員は、アメリカから、援助資金をもらうかわりに、」
「やめろ!!!」
「日本から、兵器の実験対になる、人間、売ってた」
「なん...だと...」
汚い事だとは思っていたが、人身売買とは予想も出来てなかった
「だから....だからなんだと言うんだ!」
議員は開き直り、目を見開いて黒沢を見る
「わしが! 人身売買をしたという証拠を出してみろ!」
「無い...」
「そうじゃろ! だったら早くその女を殺してくれ! また命を狙われたらたまらんからな」
彼女を殺せばやってたことの口封じは出来るってことか...だが
「俺のことはどうやって殺すつもりだ?」
俺も殺さなければ、その口封じは完璧にはならない
「な...何のこと....うっ!」
黒沢は議員の下あごを鷲掴み、かつてない殺気を放って睨みつける
「殺せると思うなよ」
その殺意を込めた脅しに議員と...なぜが彼女も怯えていた
「そうだ、議員?」
「うっ!!」
黒沢は手に力を入れて指をさらに下あごをに食い込ませる
「取引しませんか?」
頑張ります、お願いします