一人で守れってマジで言ってんの?
「来たな黒沢、この部屋だ入れ」
到着して案内された部屋の中には机と椅子に大きなモニターがあるだけだった
「誰もいねぇな、俺が一番乗りか?」
「いや...言い忘れてたな、この任務の担当はお前一人だ」
「守る気あるの?」
「それは私も疑問に思ったが、議員自身が護衛は一人でいい、と言ったらしいからな」
話を聞く中、今の時点でかなり怪しい
「では護衛の説明をしよう、モニターを見てくれ」
そう言って瀬戸は手に持っていたタブレットを起動させた、するとモニターには一つの建物の図が映し出される
「ここが今回の護衛場所、お前はこの部屋から議員が出てくるまで外で見張っておくのが仕事だ」
モニターには今井議員が入る部屋の情報が映し出される、その部屋はソファと机とテレビが一個ずつあるだけだった
「誰かと会うのか?」
「お前は知らなくていい...時間だ早速行くぞ」
「は?今から?まだ何の準備もしてないだろ」
「建物の説明はした、お前ならそれで十分だろ?」
本当に守る気があるのか...極秘の事ではあると思うが流石に不用心すぎる
「時間だと言ったはずだぞ、早く行くぞ」
「行くって...どこに?」
「とりあえず屋上だな、移動用のヘリがある」
二人は屋上まで移動するためにエレベーターに乗っていた
「で?仕事場所はどこなんだ?」
「お前は知らなくていい」
「また出た、でも流石に場所まで教えないのはやり過ぎじゃないのか?そうじゃなくとも、この計画は確実に.....なんだよこれ?」
黒沢の必死の抗議中に瀬戸は黒い布を黒沢に手渡した
「被れ」
「今?」
「ああ、今だ」
「マジかよ...」
そんなに隠したい事なのかと呆れながら布を被る、とたんに視界は暗くなり、音も聞こえなくなった、それどころか急な眠気に襲われ..........この状況を理解した、一服盛られたのだ
「テメェ...」
ドサッ
「すまない黒沢...これも議員の要望何だ....」
頑張ります、お願いします