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第28話

 重い石の扉は全員が暗黒の迷宮に入るとやがてゆっくりと「ゴゴゴゴー」と

 すさまじい音を立てて閉じた。

 辺りは真っ暗になった。

 ジョイが松明に火を灯した


 下へ続く長い石のらせん階段を降りていく。

 暗黒の回廊ダンジョン地下一階の入り口と思われるおどろおどろしい魔物の彫刻の刻まれた重い石のドアがあった。ハミルが力ずくで開けた。


 部屋の中は恐ろしいほど広く真っ暗だった。

 ジョイの松明の明かりは届かない。

 僧侶のジョイが「ライトニング」と唱えた。

 光がジョイの身体から飛んで高くあがった。

 なんと目の前に巨大なドラゴンがいた。

 15メートルはあろうか。

 全員が飛び退って散った。

 クリスタルは、いきなりドラゴンに妖剣ダイモスに渾身の力をこめて切りかかった。

 ドラゴンはヒョイとかわした。

 ドラゴンはくるりと振り向くとクリスタルめがけて口を大きく開けて一息に食べようとした。

 クリスタルは飛び退った。

 ドラゴンの歯がカチン!と空を切った

 ドラゴンは尻尾をブンと振ってハミルとジョイを弾き飛ばした。

 さらに尻尾をブンと振ってステラとクリスタルを弾き飛ばした。

 グリシュを大口開けて食べようと追っかける。

 クリスタルの真上にステラが落ちて来た。ステラの爆乳にクリスタルの頭がめり込む。

「イヤン♪」

 グリシュがクリスタルに言った「お前は、まだその妖剣ダイモスの力を覚醒させてないだろう」

 クリスタル「えっ、何だよ。それ?!」

 グリシュは早口で呪文の詠唱をしているので、返事ができない。

「永遠に消えること無き地獄の業火 たゆたう炎と血の海より出し者 悠久の時の流れに抗いし なんじに問う 我が前に立ち塞がりし 愚かなる者 地獄の王より与えられし我が力にて滅びよ」

 グリシュは「業火サッセンド!」と最強の炎呪文をぶつけた。

 ジョイは神聖防御呪文を唱えた。全員がドラゴンの炎の10%ダメージが減った。

 ステラは戦いを煽る踊りを踊った。

「おお。器用だな。助かるぜ」とグリシュ。

「クリスタル、その妖剣ダイモスを覚醒させたいと考えてりゃ突き立てろ!」

 クリスタル「?!」

 ステラの踊りで

 グリシュの魔法力とハミルとクリスタルとジョイとステラ自身の攻撃力が上がった。

 ハミルが渾身の力で斧でドラゴンの尻尾を根元から断ち切った。

「グガァ~オ!」ドラゴンが叫び声を上げた。

 クリスタルが渾身の力で真上から剣を振り下ろした。

 グリシュの最強炎呪文「業火サッセンド!」

 二人の攻撃が同時にドラゴンの頭と腹に命中し、ドラゴンは倒れた。


 ドラゴンの大きな体が、地下一階の迷宮の部屋に転がった。

「そのダイモスの剣をこのドラゴンの身体に突き立てろ!」とグリシュ

 クリスタルは、剣をドラゴンの身体に突き立てた。

 すると、ドラゴンの全身が黒い霧になってダイモスに吸収されて行った。

「何が起きたんだ?!」とクリスタル。

「それでいい、お前は毎回、敵を倒したら、そうやって敵の身体にダイモスを突き立てろ。そうしたらダイモスはドンドン強くなっていく」

「……わかった」

 クリスタル達は、部屋の奥にあった地下二階に降りる重い石のドアを開けて、石造りのらせん階段を先頭のジョイが松明に火を灯し、松明を高く掲げて降りていく。





 らせん階段が真っ直ぐな通路になった。

 暗い石の通路はどこまでも続く。

 途中にホールがあった。出口がない。

 五人がホールに入ると、入り口に鉄格子が「ガチャン!」と落ちてきた。閉まった。

 閉じこめられた五人は手持ち無沙汰にホールの中で上を見たり下を見たりして、これから何か起こるのだろうか? という感じで立っていた。


 暫く何も起きなかった。



 突然

 天井から何百匹というゴブリンが一度に落ちて来た。

 一人に百匹くらいのゴブリンが噛みついた。クリスタルにも、ハミルにも、ジョイにも、ステラにも、グリシュにも。

 ゴブリンは全員に鋭い毒の牙で噛みついて毒液を傷口に吐き出した。もう助からない……と全員が思った……はずだった。

 しかし、意識が途切れて、気が付くと


 クリスタル達は鉄格子のまだホール手前の通路に立っていた。

 眼の前で、自分たちがゴブリンに蟻のようにたかられて噛みつかれている。

 全員「ん?!」

 グリシュはさっきから何か呪文を詠唱していた。

 そして鉄格子の向こうのホール内に向かって

業火サッセンド!」 落ちて来た何百匹のゴブリンのすべてが一瞬にグリシュの最強炎呪文で焼き殺された。

「ふん。さっきのは俺たちの幻惑さ。俺が作った。」


 ホールの向こうの扉が開いた。しかし鉄格子は上に上がらない。

「俺に任せろ」とハミル。

 すごい剛力で、鉄格子を捻じ曲げて、人がひとり楽々通れる穴を開けた。

「どうぞ、お通り下さい」とステラに言う。

「ふん、あんたが最初に通りな。まだ罠があるかもだヨ」

「あっ、それもそうだな」とハミルは、自分がさっそく通ってホールの向こうの出口に走って言った。

「ダイジョブだったぜ」他の四人も、ハミルの開けた穴からホールの出口へと歩いて行く。そこから真っ直ぐに通路は続く。

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