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第21部 女傭兵奇談前日話

 ビシュヌ王国の町の武器屋でクリスタルは稼いだ金貨100枚のいくらかで相方の武器と防具を新調しようとした。

 まず、馬をなくしたので自分と相方の分、若い元気な雄馬を一頭金貨20枚の値段で二頭を町の馬市で買った。これは移動の足に絶対必要なのでまず真っ先に購入。それと馬具を二頭分を一式。金貨5枚。しめて金貨45枚の出費。


 ハミル・ガウは槍と斧使いの戦士だった。

「お前、何が欲しい?」「じゃあ、娼婦宿でいい女を……」「おい、今から何処へ何しに行くんだ?!」「冗談ですよ、あははは」


 ハミル・ガウはよく調べると、めちゃくちゃ良い装備を持っていた。

「おまえこれ、もしかして俺んちのおふくろの倉庫からパクった?」

「あっ、おう。でもこれだけを当時16歳のおれの銀貨10枚の所持金全部で

 交換したつもりでいただいたんだぜっ……」

「あっはは。お前が持って行ったなら、おふくろは怒りゃしないよ」


 雷の魔法剣のかかった鋼の槍と

 暗黒と神聖の二つの属性のかかった鋼の斧と

 鎧は敵の攻撃が5%外れる白銀の鎧。

 頭は暗闇でもよく見える属性の白銀の鉢がね。

 腕は敵に眠りや毒を4%で入れる魔法付きの皮の手袋、

 足は素早さが上がる魔法付きの白銀のブーツ。


「お前、俺よりいい防具持ってんじゃないか」とクリスタル


「あははは、そうか?」

 クリスタルが買った二頭の馬に二人はそれぞれ乗ってーークリスタルの後ろにはリユが乗ってーー山を三つ越えてジルバニア王国に向かう。



 途中の一番深い森の山道で、盗賊団が襲ってきた。

 二人で難なくやっつけた。

 二十人ほどの手下は蜘蛛の子を散らすように逃げ去ったが、その盗賊団のお頭は、なんと16歳の美少女だった。「あたしは物心ついた5歳からから盗みで自活して生きて来てるんだよっ!」と胸を張って言う美少女。

 ステラという名前の美少女は二人に「付いて行く」と言ってきかない。

 ハミルは「いい子じゃないすか♪」と嬉しそうだが、クリスタルにとってはいい迷惑だ。

 走って追ってくるのを無視して、馬で逃げ去った。

 しかし、街道の途中に非常に険しい山があってそこを抜ける道が自然の洞窟なのだが、大変なすごい迷路になっていて、地元の者には容易な道らしいが、旅人の三人は洞窟の迷路で迷ってしまった。

 馬で入れる洞窟なのだが雑草は生えているが、馬は食べれても人間は食べれない毒のある草だった。

 洞窟の中で食料も水も尽きてーーあわやこれまでか!?ーーと思ったとき、ステラが、馬に乗って水と食料持参で助けに来てくれた。

「やっぱりここの無限ループにひっかかってたねっ」

 クリスタルたちは同じところをぐるぐる回って体力を消耗させていたらしい。

 クリスタルは「やれやれ」と思ったが、ステラに助けてもらい、彼女を仲間にせざるを得なくなった。

「女の幽霊退治なんだぜ」「いいさね、そのあとも一緒に行くよ」とステラ。

 ーー最終目的は、聖王ジョー・デウスの討伐であることを彼女に打ち明けるわけにはいかないーー

 リユはすっかりステラと意気投合してしまった。

 結局、クリスタルもステラの頭の回転の良さと機転が利くことに世話になり、すっかり頼りにするようになった。

 17歳の元王室騎士のクリスタル。22歳の傭兵ハミル・ガウ。200歳越えのハピヨンゴブリンだが人間の7歳の女の子に化けてるの魔法使いリユ、16歳の美少女プロ盗賊のステラの一行は

 意気投合して、すっかり昔からの古株仲間だったみたいになり、

 馬に乗った四人はジルバニアの王国の城に着いた

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