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第11部 ウィルガルド大陸伝奇

 1か月の時が立ち、ベリラの家の2階の居間に

 午後、ボノ兄とベリラとバリエルの3兄妹が集まった。

 そこにはルド女大公も来て同席していた。

 ベリラから話を聞いてわざわざ来たそうだ。


 午前中に、きれい好きのベリラに言われて、

 クリスタルは自分の部屋で銅の大きなたらいに良い匂いのするオイルの入った

 お湯をたっぷり入れて体を洗った。体の汚れを落とした。髪も丁寧に洗った。

 その間にベリラの夫がクリスタルの騎士服を洗濯するといって

 持って行ってしまった。

 仕方ないので、クリスタルは新しいパンツを履くと、

 新品の木綿のズボンとシャツを着て居間へ行った。


 ボノ兄がなめした氷河ライオンの皮で、

 仕立て屋のバリエルが、

 作ったズボンとジャケットを出した。

 それを着ると、

 ボノ兄が氷河ライオンのなめし皮で作った

 カッコいいハイカットシューズを出した。

 サイズもぴったり。(氷河ライオンの皮は淡い青色だった)

 クリスタルの被っていたライオンの頭の剥製のなめし皮は

 ベリラによってカッコよくデザインされてライオンの頭の姿を生かした

 素敵な頭防具になっていた。

 あとベリラはライオンの牙でワイルドなイヤリングを作ってくれた。

 すべて魔法攻撃や氷攻撃を防ぎ、炎攻撃もかなり防ぐ性能がある。

 防御力もすごく、鋼鉄の鎧クラスに高くしかもとても軽い。

 牙のイヤリングはルド女大公が錬金術で加工してくれて、

 装備すると素早さが20%あがる魔法仕様になっていた。

 バリエルからの氷河ライオンの皮でできた手袋をはめると、完成した。

 氷河ライオンの皮はいつもひんやりとしてて、暑くはなく、

 寒い時には快適に温かかった。


「また、なにか魔法の宝石でも手に入れたら持っておいで」

 とルド女大公とベリラが言ってくれた。

「加工料金はとるよ。でも実費のみでしてあげるからね」

「いっそ、ただにしてよ」とリユがクリンと眼を回して上目遣いに

 可愛く言ったが、二人に笑って却下された。

 別れ際にルド女大公が

「私が錬金した薬だよ。使用説明書も入れてあるから読んどきな」

 といって薬がたくさん入ってる包みをくれた。ウインクして。


「お世話になりました」

 クリスタルは4人に丁寧に礼をいうと、

 新しく購入した馬に乗って、荷物を整え、

 リユとともに次の自分の新しい身体を隠し持つ

 魔物を求めてルド町の城門から旅立った。

 リユが言った。

「今、いくらお金ある?」

「お前にには教えないよ」

「妹にも教えないの?」リユが可愛くクリンと眼を回し

 上目遣いに首をかしげて聞いた。

「俺の金だ。教えない!」



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