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むーちゃんせんき  作者: ネェネェアノネ
10/12

東条と牟田口

10話目ですね。

みなさん。ありがとうございます。

神は死んだ。

神は死んだままだ。

我々が神を死なせたのだ。

あらゆる殺害者の中の殺害者である私たちを、

我々は、どう慰めれば良いのか?

                         byフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

ニーチェの本を読んですごく関心する人物がいた。彼は、陸軍の関係者だが、最近牟田口が大暴れしてる

せいで、ため息をついたりしていたり、頭をかかえたり、食欲がわかなくなったり、通常より、猫に

癒されたり。と、相当ストレスを感じている人であった。

「失礼します。中将」


「どうぞ。入れ」

木製のドアが、静かにしまり、彼ら二人っきりになった頃に、先に、秘書が話す。

「中将。どうして、彼をすごく嫌いになってるのです?」


「そうだな、鹿岡秘書官」

あれは、3年前の話だ。




「おい、東条」


「ん?どうしたんだね。辻政信君?」


「実は、あなたに紹介したい軍人が、いるのです」


「そうか、では、呼んできて」


「は!」

そして彼は、いそいでその軍人を呼びに来た。その間、彼は、読書を楽しんでいた。

そして、数分経った頃ドアの開ける音と、二人だと思われる、靴音が、聞こえてきた。

「しつれいします。少将殿」


「はいりたまえ」


「わかりました」

ドアが、静かに開いてゆく。そして目に映ったのは、二人の無残な上の姿と、きちん気おつけとしている

メガネかけてない方の禿げが、

「初めまして、少将殿。私は支那駐屯歩兵第一連隊、隊長の牟田口廉也大佐です。宜しくお願いします」


「こちらこそ、よろしくたのむぞ。牟田口君」


「はっ!」


「では、こちらの書類を」

辻は、牟田口が、書いた書類を東条に手渡しした。

「ん?なんだね?」

見てみると、それは。新戦争論という。未来の戦争で、出てくるであろう。兵器や、我々はどうすべきか

などと、かかれており、しかも、それは、我が国の発展にもつながるというのであった。

「ん?何々?」

東条が、興味を引いたのは。戦車の進化論で、次の戦争では、戦車は、単なる歩兵の支援ではなく。

戦車同士の戦いで、優位にとらないといけない。そのためには、強力で、貫通力がある砲と、それを跳ね返す装甲。そして、味方との連携が素早くで来るような無線など、これらすべてを戦車にないと、我が国は、決して、守れぬであろう。と、かいてあった。

また、ほかにも、敵陣地を強襲し素早い占領が必要で、そのために空から、兵士を投下する。空中歩兵

投下論や、重装甲な戦車を歩兵が、容易に破壊できるようにする、新対戦車戦論や、歩兵が、一人で、

操作でき、持ち歩きができ、トーチカや、重要施設への攻撃で、少ない兵力で、莫大な損害をだせる

容易砲論など、さまざまな論がかいてあった。

これを見て東条は、

「貴様、戦争がしたいのか」

と、声を震わせて、牟田口の、首をつかむ。

「東条さん、私は戦争はしたくありません。ですが、そうしないと、もしも、敵が攻めてきたとき、

我々の武器では抵抗できずに、占領されてしまいます」


「だからこそ、敵よりも、質がいい兵器で、そなえるんですよ」


「もしも、攻めてこなかったら?」


「それは、それでうれしいですよ」


「そうか。しかしだなぁ、これは、完全に侵攻時の戦術ではないか?」


「そんなことありませんよ。だって、これはあくまで、敵が攻めてきたときに我々は、どう対処すべきか?そして、いかに、敵を倒し、自軍の損害を減らすかですよ」


「そうか」

「じゃあ、なんで、塹壕もしくは、都市にこもる兵士には、毒ガスを投入せよ。なんだ?これは、立派な条約違反だぞ」


「では、あなたは、この国に、負けろとでm」


「そんなことではない‼わしが、怒っているのは、これが、立派な条約違反だ、ということを自覚してない

ことだ。それになんだ⁈最悪、ダムダム弾を使用し、侵攻を止めるとはなんだ。ほかにも、民間人に爆薬をもたせ、敵重要施設にむけ攻撃とはどういうことだ」


「すみません。少将殿それにt」


「もういい。でてゆけ」


「いや、まだはなs」


「いいから出て行け」

東条は、ぶち切れ寸前で、彼を追い出し。辻と二人きりになったのであった。

「大丈夫か?東条。そうおこらないd」


「怒るさ。だって、かれの戦争論は、たしかに、一部だけ筋がとおっている。だが、これでは、軍人支援派が右寄りになる」


「だが、他の将校は、みんな最終防衛論以外大絶賛だぞ」


「なん………だと………」


「海軍のも賞賛しているとのことだとよ」


「そうか。ありがとう」


「少しひとりにしてくれないか?」

辻は、静かに部屋をさり、東条だけになったとき。彼は思わず。

「畜生。なにが、新戦争論だ。戦術は、もう侵攻用の戦術だし、敵領内にある穀倉地帯にむけ、火炎放射

させ、生産性をさげる方法や、洞窟内に、いる敵兵には、ガスか、火炎放射か。そして、敵の侵攻速度

が、早い場合は、たとえ民間人が、いても橋や、わたるために必要なものを爆破させる。など、完全に

人道的でもない。もはや、鬼がやる方法だ」


「なのに、なぜ、みんなは、最終論だけは、はぶいて、それ以外は、いいんだ?」


「そうか、より、敵をたおすためだからか。だが、それで、ガスの使用を認めないと、いけないのか?」


「ん?待てよ、これの作られた年は?」

1923年5月18日金曜日製造。

「あっ」

これを知った東条は、怒りが少しだけ上がった。

「なぜ、こんな、十数年前の本を私に渡すんだ」


「それに、なぜ、最終論を消さずにいたんだ」

と、声をあげ、机の照明をふりはらったり、本をなげたりと、ものに、あたりはじめたのである。

そして、その音は、外にいた辻にも聞こえ、とても恥ずかしい思いをさせ、家族も恥ずかしい気持ちで、

あった。

「という過去をもっている


「そうですか。だから、彼を嫌i」


「そこで、嫌いになったんじゃない。だって、その後すぐにあやまりに行って、許してくれたんだもの」


「そうですか。じゃあなぜ、きらいになったのです?」


「そんなの、簡単さ」


「なぜなら、あいつは、処刑されないからな」


「どういうことですか⁉」


「なにせ、新聞が彼をたたえる。そしたら、上は、処罰について考えてないというからな。それに、まだ、決着がついてない。この戦いで、負けたら、彼は、解任だろうな」


「そうですか。にしても、もしこの戦いが、勝ってしまったら。北進論が有利になりますね」


「そうだな。そしたら、戦争が早くなるかもしれない」


「いやですね」


「あぁ、ほんとだよ」



廊下で咳き込む牟田口。

「どうした。牟田口?」


「なんでもありません」

あぁ畜生。なんで、ほこりが、まってんだよ。





ないです。

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