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in novissima tub card  作者: たこ焼きタコス
商業都市「アバダン」
2/5

旅は一人で世は辛い

少しグロテスクな表現があるかもしれません。

苦手な人は気お付けてくれるとありがたいです


「商業都市アバダン」そこは、貿易国家「パトス」に属する都市である。

アバダンは人口150万人を誇る大都市だ。ここでは様々な品を売っている。

魔素で覆われているこの世界では貿易をするのは難しいが、パトスでは魔素に対する耐性が強い人が集まることでそれを可能にしたこの世界でも珍しい国だ。


「ここから東に約50キロでだいたい国境付近だからここからアバダンまでは約3週間ぐらいかな。」


そう言って僕は歩き出した。最初の目的地は、国境付近の小さな町「ウーヌム」だ。ウーヌムまでの道は人がほとんど通らないため整備されてない。だからほとんどが草が茂っている草原だ。



しばらく草を踏みながら歩いていると、目の前10メートルぐらいに少し黒みがかかった白くて長い耳が見えた。間違いないあれはウサギだ。そう考えた僕は、おもむろに背中に背負ったバックから長いロープと投擲用のナイフを出した。そしてナイフとロープを結んだ。

目の前のウサギはまだこちらに気づいていない。僕は地面に落ちていた石をウサギの前方に投げた。そして石に驚いたウサギが後ろに走り出したところを狙ってさっきのナイフを投げた。


「やった命中した。」


ナイフがウサギに刺さったのを見た僕はナイフについているロープを地面に固定してウサギの方に近づいた。ナイフのささりが甘かったのか逃げようとしていたがロープを固定していたため逃げれていなかった。ナイフとロープを外した。そしてウサギを持って近くを流れていた川に向かった。


川につくとカバンの中から解体用のナイフを取り出した。そしてウサギの足をロープで縛り近くのロープに吊るした。その後、頚と尻尾をナイフで切り血抜きをする。血が充分に抜けたら皮を剥ぎ解体する。そうしていると日が暮れ始めたのでここを今日のキャンプ地とする。

ここで、テントを立ててご飯の準備をする。さっき解体したウサギを鍋に川の水といれアクを取りながら煮込む1時間ほど煮込んだら味をととのえて完成。そして僕はそれを食べてテントに入った。テントに入るとノートとペンを取り出して今日一日の出来事を書いた。




出来事


1、生まれ育った街を出て謎を解決するための旅に出た。


2、街を出て東に約20キロ進んだあたりでウサギを捕らえるに成功した。


3、捕らえたウサギを解体して今日のご飯にした。そこで本日終了。



疑問に対する予想


結界の範囲外に人間は住めないが草食動物ウサギを発見した。どうやら魔素の影響を受けていないようだ。ここで一つの仮説がたてられる。草食動物は魔素の影響を受けないつまり何らかの植物を食べることで魔素に影響されなくなるのかもしれないということだ。

また川の水にも特に影響はないことが分かった。つまり街の結界が地下まで範囲が及んでいないかもしれなくなった。



「あーよく寝た。今日こそ国境付近の町ウーヌムまでたどり着くぞ」そう僕は決心した。

そして昨日歩いた道まで戻りまた歩き始めた。


歩くこと数時間特に何もないままウーヌムに着いた。ここはまだ僕が住んでいた国「アーエル」の領土内の小さな町だ。


「ウーヌム」は、直径約3キロの小さな町だ。この街に入るとまず目の前に瓦屋根の家が広がっていた。時刻はちょうどお昼時なので町の料理屋に行った。


「ごめんください」


「いらっしゃい」

僕は、町の料理屋「海東」に入った。どうやらここはこの町の郷土料理を提供しているようだ。店主は40代ぐらいの男の人だ。黒髪黒目で170ぐらいの優しそうな人だ。

「すいません今日この町に来たので何も知らないので店主さんのおすすめをください」


「わかりました、ここのおすすめはグヤーシュ定食です。」


グヤーシュとは何だろう僕は思った。同じ国に属する町でも食文化が全然違うのかもしれない。


「すいませんグヤーシュとは何ですか?」


「グヤーシュとはビーフと野菜のシチューで香辛料によって味わい深く栄養満点の料理です。」


「それでお願いします。」


待つこと約20分ついにグヤーシュがきた。見た目はビーフシチューのようだ、食べてみるととてもおいしい肉がごろごろと転がっていてそれでいて大きくてとても柔らかい野菜もよく煮込まれていておいしいそして付け合わせの少し硬いパンに肉と野菜をのけて食べるとパンの風味とシチューのうまみのハーモニーが僕の口の中を蹂躙した。そして気が付くとすべて食べ終わってしまった。


「本当においしかったです。ごちそうさまでした。」そういってお金を払って僕は店を出た。


そして次に今日の宿を探した。お金に余裕はあるができるだけ節約したい。そう思った僕は、町役場に向かった。


「すいません、このまちで少し安い宿を探しているのですがどこか知りませんか。」


すると受付の女性が答えてくれた。


「はいこの辺ですと町役場の前の道を右に曲がってすこし歩くとヤドカリという宿がありますそこが少し安くておすすめです。」


「ありがとうございます。行ってみます。」


「はい、よい一日を。」


僕はさっそく行ってみた。

読んでくださりありがとうございました。

次の話も読んでくれるとありがたいです。


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