小噺、時間
言葉が止まらない。言葉が溢れ出す。話したいことが山ほどある。そんなときは『鼻歌が歌いたくなる』というぐらい嬉しい。僕は天狗になっていた。しかし悪魔にその話を取られ、使われたら気づいた。思い付いたのは自分ではないのだ。うたがうこともなかった自分の盗作をうたがうのだ。誰かに支配されている。先が読まれている。予定調和で話が進む。『僕を動かすのは誰なんだ』天使はその話を受け取らない。天使がいるなら神がいる。そんなことを考える。神は時々残酷だ、家を消したりした。神の支配を受けたくない。話をオリジナルにしたい。今は神が作っている。しかし、神が僕をコントロールできないなら、僕はオリジナルな話に出会う。神が誰かに口出しされたら、神の意志が届かないような状態に神がおかれたら。神の支配は解ける。神が語らないことは、読者の自由だ。そして登場人物の自由でもある。そしてそこが話の筋を変えるような展開になれば、もしかしたら誰かに操られた展開では、なくなるかもしれない。過去に神が語らなかったことを、過去に戻ってする。そんなことを考えた。僕は『考えた。って過去形になったな』といった。天使はそれを受け取り使う。世界が過去になった。