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リレー小説:重なる世界の物語  作者: リレー小説ALLプロジェクトメンバー Ver.1.3
3/31

絶望と希望

リレー小説第3話です。


担当 :浅生春雪

代表作:黒い太陽(http://ncode.syosetu.com/n6763bb/)

 七億八千年前に日本と言う国が栄えていた?


 つまり、現時点で日本は滅びた国という事なのだろう。


 呆気に取られる少年を他所に、少女とフーリィはすでに仲良しのように触れ合っていた。


 まさかタイムスリップしてしまったのだろうか? あの地震となんらかの因果関係があるのだろうか?


「あの、大丈夫ですか?」


 少女メルの言葉に少年は「あ、ああ」と頼りなく答えた。


 なんの因果で、こんな事態に直面しているのだろう。


 もしかしたら、これは夢で、目が覚めたら、前と変わらぬ生活が始まるのかも知れない。


 少年は頬をつねる。目は……覚めない。どうやら相当に深い夢のようだ。


「なんなんだ……」

「え?」

「なんだ! このファンタジーな夢は、夢の範疇を超えてる! 夢だとしても、まさかエンディングまで目が覚めないパターンなの! 超大作みたいに三部構成みたいな!!」


 少年の叫びが辺りに響き渡る。


 ここが山頂であれば、山彦が返事をしてくれるほどの大声だ。


 少年の言葉には自棄がはいりこんでいる。


 それを察したのかフーリィが少女メルの手の中から、少年の下へ移動してきた。


「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃない!」


 日本がすでに滅びてるのであれば少年に帰る場所はない。


 ただ、時空間を越えた時みたいに、その原因を探れれば、元の世界に戻れる保障はある。


 しかし、現状を整理してみるが、あの地震以外に何も変化はなかった。


 時間を、もしかしたら空間も移動してる可能性もあるが、自力で元の世界に戻るのは困難だと思えた。


 自分がもしタイムスリップをする特異体質ならば、またいつか時間移動ができるかも知れない。


「……気分が悪いのならば集落まで案内しましょうか?」

「え? うん。頼むよ」


 まずは原因を突き止める前に、生きるために最低限の食事などを確保しなければならない。


 フーリィを肩に乗せながら人並みには整理された森道を歩いていく。


 その途中で少年はひとつ仮説を立てる。もしかしたら、どの世界にも自分は二人いて磁石のように反発しあっているのではないか?


 近づきすぎたらワープするのではないかと、しかし、それではどこに飛ばされるかわからない……


 確実に元の時代に戻るまでに何が待ち構えているのか、それはまだ少年には知る由もない。


「何を難しい顔をしているのですか?」


 同一人物が接近する事で、その結果、斥力が発生して時間移動という所業なのではないかと?


 唐突ではあるが、その説を推奨したいと少年は思った。


 仮に天変地異での時間移動の場合は……最悪、もう元の世界には戻れない事になる。


「どうやって元の世界に戻るか、考え中」


 いるかも知れない、いないかも知れない……もう一人の自分を探すのも良いかも知れない。


 タイムスリップの原因がわからないまま、ただ最悪この世界で生きていくのも悪くはないと思える。


 もちろん、それは暮らしのレベルによるのだが……


 どちらにしてもまずは少女の集落に到着しないとわからない。


「集落ってどんなところなの?」

「良いところですよ。小さい集落ですが、優しさが溢れてます」


 良いところと聞いて、少年はとりあえず安堵した。


 もしかしたら部外者立ち入り禁止のきつい律がある場所なのかと思えた。


 このわからない世界が、魔物や山賊とかがいれば、集落は他の人間を受け入れない厳しい場所という可能性がある。


「ただ、ひとつ問題があるんです」


 集落の事についてメルは溜め息を吐いた。


 未知の世界だ何が起きても不思議ではない。


 例えば異常成長した動物が集落を襲っているとか? 謎の食人植物が大量繁殖しているとか……


 ファンタジーな世界ならばそれも充分ありえる。


「実は……」


 苦虫を噛むような表情で、メルは語りだした。

あまり世界を混沌とするのは嫌いなので、こんな設定を組みこんでみました。

冒険する理由もつけたほウが良いかなと。

その前に集落の問題を解決しないとですね。

ファンタジーらしさを魅せたいですね。

次の方がんばってください。カオスにしてごめんなさい。

でも、楽しみにしてます。


浅生春雪

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