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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった1人の勇者 旅立ち編

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勇者は捕まる

日向迅視点

 「ん・・・?ここは・・・」



 オレが目覚めたときにはもう湖にいなかった。それに体も動かせなかった。



 「うっ、うわ!なんだ!」



 オレの体には植物のつたが拘束するように巻かれていた。オレの体はつたで巻かれて身動きが取れないまま宙吊りになっていた。



 「やっと起きたのね!」



 オレが動き出したのを見ると誰かが喋り出した。どうやら視界の外に誰かいるようだ。声を聞く限りは女性声だ。その女は宙吊りのオレの向きを180度回転させた。回転するうちに先ほどの声の主の姿があらわになる。



 

 白い所々にフリフリがついたワンピース、黄緑と深緑が合わさったショートヘアに花冠をかぶっている。その姿はまるで森の妖精といったところか。オレはその少女に見とれる。オレが回転していくごとにここにいる人たちが視認できるようになる。そこには湖でオレをぶっ飛ばした角の生えた少女もいた。そして、もう一人少女が目に入る。



 (耳が長い・・・もしかしてエルフ?)



 そこにいたのは紫色がかった白い髪に白の瞳をした小柄なエルフだった。



 「罪人、裁く」



 そのエルフはそう言うとそれに反応するように小さな人型の生物が反応し出した。



 「やーい、お前なんか怖くないもーん」



 「これは重罪だね」



 その小さな人型の生物は様々なことを呟いていた。オレはその小さな人型の生物に耳を傾けていたら花冠を被った少女がその視線に気づく。



 「あれ?もしかして、小精霊が見えてる?」



 その少女は珍しそうにこちらを見てくる。言い方的にこの小さいのが小精霊か?



 「わたしはともかく小精霊が見えているわね」



 その少女は何かと興味深そうにいう。そして少し考えた後本筋をぶっ込んできた。



 「まあ、いいわ!どうやったか知らないけど、本人がいるからね。ねえ、まずは名前を教えてくれるかな?」



 「日向迅だ」



 オレは簡潔に答えた。そのあとに尋問するが如く話していく。



 「ヒナタ ジンね。わかった。じゃあ、単刀直入に聞くけどさ。君ってどうやってあそこに入ったのかな?」



 あそことはあの湖のところだろうか。オレはそもそもそこに転移されたからいるわけで今の状況がわかるはずもなかった。あの湖が何なのだろうか。その答えはすぐにオレを殴った角の少女により答えられる。



 「私の水浴びを覗くなんて、本当にどこから入ってきたの?」



 角の少女の言い方的にあの場は水浴びをする場らしい。そして、まるでオレが自ら水浴びを覗いた言い方だ。



 (神様はなんてとこに転移するんだ!)



 これではただの覗き魔じゃないか。やばい。何も弁明できない。オレはそれに焦る。そしてすかさず弁明に入った。



 「オレはただ、転移された先があの場所だっただけだ」



 オレはそう言うが少女たちの反応が薄い。そして花冠の少女はオレの言動を否定した。



 「あのね!世界樹の結界は悪意のあるものたちの選別できるようになっているんだよね。風呂場になんて転移出来ないの。わかる?もっとマシな嘘ついてよ」



 「本当にこんなことする人がどうやって世界樹の結界を超えたんだろう」



 「うん、疑問」



 三人の少女はそれぞれ話す。嘘とか言うが事実それなのだ。そうこうしているとさらに議論はエスカレートしていく。



 「じゃあ、この覗き魔どうしちゃおうか!」



 それに角の少女が答える。



 「それは、レディの裸体を覗くなんて・・・万死に値するでしょ」



 その答えは殺意に満ちていた。



 「オレが見たのは不可抗力なんだって!」



 「黙りなさい!」



 オレへのあたりがひどくて話を聞いてくれそうにもなかった。さらにはエルフの少女もそれに賛成する。



 「罪人、裁かれるべし」




 それに小精霊と呼ばれた小さい人型の生物たちも反応する。最後に花冠の少女も反応した。



 「そうね。わたしも友人の裸体を覗かれて平穏なほどあまくはないんだよね」



 その少女は密かながらに怒っていたようであった。その怒りのエネルギーが抑えきれず漏れているのを感じる。



 「じゃあ、三人とも賛成しているし、刑を実行しよっか」



 そう言うと花冠の少女は魔法らしいものを手に溜め始める。至近距離から縛られた状態のオレにもろに魔法を喰らわせようとしていた。オレはすかさず暴れる。



 「オレは違うんだって、弁明させてくれ!」



 「ちょっと!暴れないでよ。無駄に変なとこに当たったらもっと苦しむことになるよ」



 そもそもこちらはそれに当たりたくないのだ。オレはこの拘束から暴れるなどして全力で逃れようとする。しかし、それももう限界だった。こちらはミノムシ状態。まず花冠の少女は身動きを封じる策に出た。



 『ウィンドカッター』



 その魔法はオレの体重を支えていたつたに命中する。それが切られたことでオレは宙吊りの状態から地面に落ちた。



 「ぶほっ!」



 地面にきたことで暴れる幅に制限が生まれる。魔法をあったら絶対に当たってしまうだろう。



 「じゃあね」



 花冠の少女は今にも魔法を放とうとしている。



 (終わりか・・・)



 オレは終わりを確信する。オレの異世界ライフ・・・短い人生だったな。オレがそんなふうに悟っているとある声が聞こえた。



 「止まって!」



 その声に花冠の少女が止まる。オレはその声の主を見た。そこには巫女服を着た少女がいた。

 ダンジョンの遺物②



 名前 毒のポーション

 分類 回復薬

 見た目はポーションと全く同じ形をしているため、ポーションと間違えて飲むものがいる。飲むと毒状態になるため注意が必要。

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