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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった1人の勇者 旅立ち編

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狂人ともちもち

気を取り直してわたしは本題に入る。



 「これで揃ったか」



 「揃ったよ、我が君」



 「揃いました、マスター」



 ガブリエルとミカエルはわたしに向かい返事を返す。



 「では本題に入るが・・・」



 そこでわたしは天使の数を増やす計画を話す。反応はどちらも好印象であった。



 「天使は何人いても足りないからね」



 「マスター、わたしの要望を聞いてくださり、ありがとうございます」



 わたしはそれに関係した話でもう一つ話す。



 「あと、それに乗じて新しい熾天使を作ろうと思っているんだ」



 「え?我が君、また熾天使増やすの?」



 ガブリエルがミカエルを一瞬見ると嫌そうな顔をする。



 「何だ?ポンコツ天使。まるで私が嫌みたいな素振りは」



 「ロボ女ってボクに絡まないと生きていけないのかな?自意識過剰もいい加減にしてはいんだけど」



 二人の言い争いが始まってしまった。わたしはすぐに争いを止める。



 「喧嘩は止めるんだ」



 その言葉を聞き不意に気がついたように喧嘩をやめて謝罪した。



 「ごめん、我が君」



 「ごめんなさい、マスター」



 二人は謝罪するとわたしは話を戻した。



 「それで新しい熾天使を作るのだが、二人ともちゃんと仲良くしろよ」



 「わかったよ・・・我が君」



 「わかりました。マスター」



 二人ともしぶしぶ納得する。そうと決まれば早速行動に移す。



 「では、早速ここで創造してしまおう」



 わたしは創造を開始する。今回使うのはこれだ。わたしは手に持っている神器ライブリーハートジェムを見つめた。



 「どうせなら神器を依代に作ってみるか」



 そういえばライブリーハートジェムの中の力の名前が決まっていないな。

 わたしは創造を行う前に考える。



 「名前は・・・生命力にするか!」



 わたしは力の名前を生命力と命名したあと、創造を開始する。



 「神器を使った創造なんてやったことないからな。慎重にやっていこう、『生命進化』」



 わたしが適応を開始する。神器ライブリーハートジェムを押すと柔らかくなったように曲がった。だんだんと成形され、ライブリーハートジェムはだんだんと人の形をとっていく。



 「さあ、誕生日の瞬間だ!ラファエル」



 創造の光は強まり、そして止んだ頃には一人の天使がちょこんと座っていた。薄黄緑の髪で髪型はボブであった。背中には小さな翼と頭には輪っかがある。もちもちとしてそうな頬は触りたくなった。ばっちりしたひまわり色の瞳と小さな身長は純粋な庇護欲を掻き立てる。ラファエルは周囲を見渡すとわたしに向かって飛んで向かって来た。



 「ごしゅじんさまー」



 ラファエルがこちらに向かって来て抱きついてくる。わたしはラファエルを受け止めた。



 「ごしゅじんさま!ラファエルだよ、よろしく!」



 ラファエルはわたしに向けてみぞおち突進をかます。そしてわたしに抱きつくとそのままガッチリと掴み離れなかった。



 ラファエルは少し経つと満足したのか抱きつきから解放される。そこにミカエルとガブリエルが近づいてくる。ガブリエルはラファエルの頬を掴む。



 「うにゅっ!」



 「うにゅっ!うにゅっ!」



 「うにゅっ!もちっ!うにゅ!」



 ガブリエルはラファエルの頬に夢中になっていた。



 「ねぇ、我が君!どうしよう!ラファエルの頬から離れられない!」



 ガブリエルはそう言いながらラファエルの頬を揉みまくる。



 「そんなわけないだろポンコツ天使!」



 そう言いながらミカエルも触り始める。



 「うにゅっ!」



 「うにゅっ!うにゅっ!」



 「うにゅっ!もちっ!うにゅ!」



 被害者が二人に増えた。



 「どうしよう。わたしも頬から離れられなくなってしまった・・・」



 もちもちほっぺたはそれほど魅力的だった。そうこうしているとラファエルは抵抗を始める。



 「ラフィの頬を揉むなー」



 その言葉を境に二人の手は頬から離れる。



 「ああ、すまない。ラファエル」



 「ごめん」



 二人は謝りながらもラファエルの頬を名残惜しそうに見ていた。



 「わかってくれたらいいんだよ」



 わたしはここで話を戻すため、切り替える。



 「それはともかく改めて正式に自己紹介だ。ラファエル、できるか」



 ラファエルはそれに元気よく答えた。



 「ラフィの名前はラファエルだよ。これから精一杯頑張るよー」



 自己紹介をしたあと各々で名前を言う。



 「ボクはガブリエル。ラファエルのお姉ちゃんだよ!」



 ガブリエルが自己紹介でラファエルに自分を姉だとすり込ませる。すると、ラファエルの曇りない笑顔がガブリエルを襲った。



 「よろしく!ガブリエルお姉ちゃん!」



 「ぐふっ」



 ガブリエルは血を吹き出し倒れる。ラファエル一キルだ。



 「私はミカエルだ。私もラファエル、の姉にあたる人物だ」



 そしてミカエルにも同様にラファエルに姉だと刷り込もうとして、ラファエルの曇りない瞳がによる眼差しが直撃する。



 「よろしく!ミカエルお姉ちゃん!」



 「ぐほっ!」



 ミカエルもガブリエルと同じように倒れる。これでラファエルは二キル目だ。これで熾天使をコンプリートしたな。ラファエルの初登場はこうして波乱の幕開けなのだった。

おまけ


 これはある日のこと。



 「失礼します。ラファエル様!書類を届けに来ました」



 「入れ!」



 わたしの部屋に配下のジムが来た。わたしは書類を受け取る。



 「ふむ、これか」



 「はい、少々問題が発生したようで・・・」



 ジムは話し始める。わたしたちには、もう片方の熾天使がアレなせいで結構頭を使うような仕事が回ってくる。



 「はあ、また奴の尻拭いか」



 わたしはそんなことを言っているとジムは反論する。



 「いえ、今回は違うようでして・・・」



 「なに?」



 これだけの規模の被害など、あいつくらいしか心当たりがないように見えるが。私は考えているとジムが発する。



 「キマ様が今研究している神器を試した時に天界に被害が及んでしまったと聞いています」



 「えっ!マスターが!」



 私は驚く。マスターが失敗するなんて珍しい。やはり神器って扱いずらいのかな。虚空ノ露を作ったときもこちらにまで被害がきていたし、制御なんてマスターならどんなものでも制御してみせるから余計に珍しい。



 「この被害はどうやったらそうなったんだ?」



 「はい、神器ロスト・ナンバーの実験で研究所の敷地から余波が天界に飛び出たようです」



 「・・・被害による損害は?」



 「前の神器のときと同様、キマ様が森林地帯を研究所と天界の間に緩衝地帯として設置しているため今のところ人的被害は0かと」



 その言葉を聞いて安心する。私はジムに告げた。



 「マスターはこれを予期して、森林を設置したのかもしれないな。・・・では天使たちに命令を出しておくとしよう。一応今後森林には近づかせるな。入っても自己責任だ」



 「了解しました」



 「あと森林の復旧もやらなくてはな」



 そんなことを考えているとマスターからの念話が聞こえる。



 「あーあー、聞こえるか?この放送は天使全員に届けている」



 見るとジムも驚いた表情をしていた。本当にこの念話は全員に繋がっているようだな。そうするとキマは喋りだした。



 「今回、私が実験をしている最中誤ってこちらの森林にまで被害が及んでしまった。すまない。お詫びといっては何だがささやかな食事を用意した。思い起こせば料理が出現するようになっている。酒も自由だ。お前たち、今日1日宴を楽しんでくれ」



 そう言って念話が切れる。外が騒がしくなったのを感じる。私はジムを見つめるとジムは固まっていた。



 「これって天使全てに向けて同時に魔法行使をしているのですか?」



 「やれていると言うことはそうなのだろう。天ぷらをください」



 私はそう言うとどこからともなく天ぷらが皿と共に出現する。



 「神業だ」



 「まあ、マスターだからな」



 ジムは驚愕していた。マスターは驚くほどなんでもできてしまう。さすがはマスターだ。そうこうしていると廊下からバタバタと音が聞こえる。そして扉が開いた。



 「姉御!これすげーよ!」



 私とジムはロブスターを鷲掴みにして豪快に食っているザックと目が合う。



 「ぷっ」



 ジムは笑いを堪えていた。私もついには笑いだす。



 「ぶーっははは」



 私が耐えきれず笑いだすとジムも耐えきれなくなる。



 「ぶっ、っ、っぶー」



 「二人、どうして笑ってるんだ?」



 ザックが突っ込むと私たちはなあなあでその場を凌ぐ。



 「ザックは相変わらずだな。まあ、今日はマスターから宴と言う指示だし、よしとするか」



私はまず初めにプレミアムオレンジジュースを頼むとグラスで届く。私は席を立ち二人に近づいた。



 「まあ、宴なんだから、楽しまなくちゃね」



 ザックとジムは飲み物を要求し、すぐに飲み物が手元に到着した。



 「この宴を楽しもう!乾杯」



 「「乾杯」」



 私たちはこの一日宴を楽しむのだった。

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