狂人の神器制作①
わたしが本を購入すると部屋が光に包まれわたしの目の前に本が現れる。わたしは包装をとり中身の本を開いた。
「これが刃伝説か」
中には刀の神器の作り方が書いてあった。
「材料は・・・ここには無いものがあるな。えっと・・・別に他のものでも作れるのか。ならわたしが材料を作るか」
わたしは創造を開始する。どうせなら完全に新しいものを作ってみようか。
・魔神鉄
・魔神鋼
・魔神水
・耐火性神土
・砥石
「素材はこれで決まりだ」
わたしが新しく生命進化で身につけた技術を存分に使い、素材を作る。結構な量の素材ができてしまった。これで神器と呼ばれるようなすごい刀を作ってみようか。
「これで一回試してみよう」
わたしは工房に向かう。これまであまり使われていなかったためか。埃がかぶっていた。わたしは魔法で綺麗にし、ところどころ修復をすると早速本の通りに作業に入る。
わたしは魔法で解析し、最適な素材を選ぶ。
わたしの手には一つの魔神鋼が握られていた。わたしは玉鋼を少し赤らむ程度までわたしが魔法で作った炎で熱したあと、魔神水で急速に冷やす。その工程を行ったあとにわたしは魔神鋼を砕き始めた。わたしはそこからまた魔神鋼を選び取る。わたしは運命力をフルに使い常に最良の結果が出るように改変する。最近のわたしの研究では運命力は他の力でねじ曲げることが可能だとわかった。今展開している魔法が運命力を上回る干渉をしないように気をつけながら作業する。
「魔神鋼をわたしの魔法で熱して一つにまとめる」
だんだんとまとまってきたらわたしは槌を振るう。わたしは槌を振り、不純物を取り除いていく。薄くなったら折り返すそしてまた叩く。これを繰り返す。わたしは一つ一つの動作を運命力で最適なものに動作を改変させ、作ってゆく。これで外側の鋼はできた。わたしは一旦時間停止を発動させ、内側の柔らかい部分の作成に入る。中心が柔らかく、外側が硬い二層の構造が刀を強靭なものにする。わたしはやわらい内側に外側の硬い部分を包む。ここからは刀の形になるように打ち伸ばしていく。
「運命力で最適な温度、湿度、手捌きに改変」
わたしは今平行で魔素を使っていて運命力を作用させるにはそれを上回る運命力が必要になる。わたしは時間を忘れて取り組む。形を整えて次はとうとう焼き入れに入る。
「このときのために作った耐火性神土を使い刃にそって土を塗って運命力で調整して・・・」
わたしは刃を覆う土が乾くと焼き入れを開始する。運命力で刀身と炎の状態を見極める。均一に熱せられるように注意しながらねっしていき、わたしは刀を取り出した。そして魔神水で急速に冷やす。
土が厚いところと薄いところの差により刀特有の反りが形成された。
「研いで行くか」
わたしは最後の仕上げに入る運命力で最後の細かな調整を行っていると突然すり抜けたような感覚が起こった。
「っ!?なんだこれは!」
わたしがといでいる途中に刀は砥石を切ってしまった。しかし切ったものはそれだけでは終わらない。
「空間切ってるな」
それは刃が通った空間すらも切り裂いて、刃はここと別空間にいる状態となりわたしがいる空間からは見えなくなっていた。
(このままではまともにとげないな)
刃を動かすと空間を切ってしまうのだ。これではもう砥ぎようがない。しかし、それがわたしの火をつかせた。
「ならば強制的にとぐまで」
わたしはまず周りの空間を破壊し、刀身と同じ次元に行く。わたしは砥石に不壊の性質を追加した。刀身はこの次元の空間は切れなかったようだ。わたしは犯人を捕まえるかの如く刀身を押さえつけると砥ぎ始める。
「スパっ!」
・・・砥石が切れた。あれ?不壊ついてたよな。わたしは確認するが砥ぎ石には不壊が確かについていた。
「もしかしたらこの剣は概念ごと切るのか?」
概念を切るなら不壊が切られたことも納得だが、わたしはふととんでもないものを作ってしまったのではという思惑に陥る。
わたしは急に怖くなりはじめ、とぐのを止める。というかこれ以上砥げない。今の状況でも十分切れすぎてるのだから別にいいだろう。わたしはこの空間にいるうちに目釘穴を入れさらに鞘を作製する。そして銘を刻む。
「よし、これで刀自体は完了だ」
わたしは刀を鞘におさ・・・められなかった。
「カランっ!」
鞘は真っ二つに切れる。その切り口は刀の刃部分から広がるように切れていた。
「・・・はあぁ」
わたしはこの光景を見て一旦ため息を吐く。わたしは考えるのもバカバカしくなり刀を持つと空間を修復する。そしてわたしはまた空間を切らないように刃の切れない方を上にして博物館に展示されている刀のようにして置いた。わたしは鞘を作るのは策が思いついてからにしよう。わたしは工房を出ると自室へと戻っていった。




