神と紙の遊戯①
「先でいいヨ、キマ」
ニャルはわたしに先行を譲る。わたしはその言葉通りに先行してゲームが始まった。
「ではわたしから始めよう。ドロー。神造天使を召喚」
クリーチャーカード
名前 神造天使ちゃん
種族 天使
攻撃 1500
防御 1500
このクリーチャーがいるとき種族天使の召喚コストを1減らす。このカードの効果は同じカードがフィールドにあっても複重しない。
「さらに神造大天使を召喚」
クリーチャーカード
名前 神造大天使ちゃん
種族 天使
攻撃 100
防御 700
召喚コスト 1
このクリーチャーがフィールドに出たとき山札から一枚をストックに置く。このクリーチャーは常にカードを横向きの状態でフィールドに置く。 (防御しかできない)
キマ ライフ 7→8
神造大天使の効果でライフが増えたわたしはさらに2枚を伏せたあと神造天使でニャルを攻撃する。神造天使はニャルのライフに向かっていった。
ニャルラトホテプ ライフ 7→6
ライフが削られたニャルだがなんだか楽しそうだ。ニャルはわたしに向かって軽口を叩く。
「ずいぶんと手慣れているネ。オレも楽しめそうだヨ」
そう言ったあとニャルのターンが開始される。
「オレのデッキは特殊だからネ。きっと、キマも楽しめると思うヨ。ドロー」
そう言いながらカードを一枚引く。
「オレのデッキにはクリーチャーカードが一枚も入ってないからネ」
ニャルは衝撃の一言を発するとある事象カードを展開した。
「まあ、クリーチャーカードを使わないわけじゃないけど。さて、オレは事象カード千の異形を発動するヨ」
事象カード
名前 千の異形 産
このカードは1ターンに1回使える。パニックカードを3枚引き、クリーチャーカードがあるならクリーチャーカードを1枚選び、自身のフィールドに自身のカードとして裏向きで置く。裏向きに置いたカードがフィールドにいる間そのクリーチャーカードのプレイヤーの使用制限と攻撃条件を無効化する。選ばれなかった残りのカードはパニックカードの山札の1番下に送る。
そのカードを出したあとニャルが話し出す。
「どう?見たことないでしょ?まあこれは実際に見た方がわかりやすいかな」
そう言ってあるものが出現する。パニックカードの山札だ。ニャルはそこから三枚引き、一枚を自身のフィールドに裏向きで置く。そしてそのカードはすぐにひっくり返された。
パニックカード (クリーチャーカード)
名前 千の異形の猫
種族 外なるもの
攻撃 2000
防御 2000
召喚コスト 0
このカードはプレイヤーが使うことはできない。このクリーチャーは先行から先行と後行交互にライフを攻撃する。このクリーチャーを破壊したとき、山札から1枚カードを引く。このクリーチャーは一回の攻撃でライフを2つ攻撃できる。このクリーチャーはフィールドを離れる代わりに山札に戻る。
「なあああ〜」
その猫はニャルと同じ服を着ていて猫だった。なんかニャルに似ている気がする。その猫は猫なのに猫ではありえない何かを秘めていた。
「この猫なんかおかしいな」
気になってニャルに聞いてみるが、いい回答は得られない。ニャルはしれっと二枚のカードをフィールドに伏せたあと会話を切るように話し出した。
「まあ、通常だと使用できないパニックカードをプレイヤーが使えるようになるデッキ構築ってところかナ?面白いでしょ?」
わたしははぐらかされたと思ったが多分聞いても答えないと察してニャルの返答に乗る。
「確かにそんなデッキは初めて見たな」
わたしは召喚されたクリーチャーを見る。確かにわたしが戦ったことない戦術だ。ニャルのカードを確認しているとニャルは攻撃に入った。
「このカードは先行やら後行やら色々と書いてあるけどオレは攻撃条件は考えなくていいからね。何も考えずに攻撃できるよ」
わたしはニャルのクリーチャーを神造大天使で防御する。神造大天使はその攻撃により破壊される。
「んー。防御がかたいネ」
ニャルはそう言いながら自身のターンを終了した。そしてニャルのターンが終了したあと、パニックカードのターンに入る。
パニックカード (クリーチャーカード)
名前 黒い仔山羊
種族 外なるもの
攻撃 1000
防御 1000
召喚コスト 3
このカードはプレイヤーが使うことはできない。このクリーチャーは攻撃できない。次の効果はパニックカードのターンの始めに発動する。このクリーチャーは自身より防御値または攻撃値が低い表向きのクリーチャーを全て破壊する。このカードはフィールドを離れる代わりに山札の1番下に戻る。
わたしのニャルのフィールドには現在黒い仔山羊を下回るクリーチャーはいないが、このクリーチャーがいる限り防御と攻撃が下回っている神造大天使がフィールドに出せなくなったのはイタイな。
そしてわたしのターンに入る。わたしは山札からカードを引く。
「ドロー」
そして手札から事象カードを取り出す。
「序盤に高コストのカードがあるなら倒さないといけないな。わたしは事象カード天罰を発動する」
事象カード
名前 天罰
このカードはゲーム開始から5ターン以内の間使用できる。自身のカード以外のコスト3以上のクリーチャーを1体選び、破壊する。その効果により破壊されたクリーチャーの召喚コストの数自身の山札から自身のストックにカードを置く。
わたしはその効果で黒い仔山羊を破壊して3枚のライフを得た。
キマ ライフ 8→11
ライフが増加してからさらに猛攻をかます。黒い仔山羊がいなくなり神造大天使がフィールドに出しても破壊されなくなったのでわたしは神造大天使を召喚した。
「神造天使の効果でコストが減ったことにより神造大天使をコスト0で召喚」
キマ ライフ 11→12
大天使の効果でライフが増え、さらにわたしはフィールドの裏返しのカード二枚のうち一枚を表向きにし、召喚する。
クリーチャーカード
名前 神造力天使ちゃん
種族 天使
攻撃 2500
防御 3500
召喚コスト 3
このクリーチャーがフィールドに出たとき、相手のクリーチャーを1体選ぶ。選ばれたクリーチャーは自分の次のターンはじめまで攻撃も防御もできない。このクリーチャーは1回の攻撃でライフを2つ攻撃できる。
力天使の効果で千の異形の猫は行動不能になった。そのあと、わたしは神造大天使は攻撃できないので防御の構えをとらせ、神造天使と力天使で攻撃する。
「神造天使と力天使でライフを攻撃する」
天使たちはニャルのライフ目掛けて突撃しようとしていたらニャルは裏返しの二枚のカードを二つとも表にした。
「装備カード、一気に発動させちゃうヨ」
装備カード
名前 千の異形 罠
パニックカードを3枚引き、クリーチャーカードまたは装備カードがあるならクリーチャーカードまたは装備カードを1枚選び、自身のフィールドに自身のカードとして裏向きで置く。裏向きに置いたカードフィールドにいる間、プレイヤーの使用制限、クリーチャーカードの場合は攻撃条件をさらに無効化する。このカードは相手が攻撃するときに発動する。相手の攻撃対象自身の裏向きのカードに変更する。選ばれなかった残りのカードはパニックカードの山札の1番下に送る。
装備カード
名前 千の異形 罠
パニックカードを3枚引き、クリーチャーカードまたは装備カードがあるならクリーチャーカードまたは装備カードを1枚選び、自身のフィールドに自身のカードとして裏向きで置く。裏向きに置いたカードフィールドにいる間、プレイヤーの使用制限、クリーチャーカードの場合は攻撃条件をさらに無効化する。このカードは相手が攻撃するときに発動する。相手の攻撃対象自身の裏向きのカードに変更する。選ばれなかった残りのカードはパニックカードの山札の1番下に送る。
その事象カードが発動する。パニックカードから引かれたものをニャルは確認すると一枚のカードを大袈裟に抜き取った。仕草がいちいち胡散臭い。そして装備カードの効果で二枚のパニックカードがニャルのフィールドに裏向きでセットされる。
パニックカード (?)
名前 ?
パニックカード (?)
名前 ?
「さあ、反撃の時間だヨ。ここからどんどん盛り上がっていくヨ!」
ニャルがそう言うと事象カードの効果で神造天使と力天使の攻撃先が変更される。神造力天使は元々いた千の異形の猫に攻撃先が代わり、さらに神造天使は裏向きのカードに攻撃する。そしてあるカードが不完全ながら召喚された。
「さあ、まだまだオレを楽しませてくれヨ?キマ!攻撃されたことでフィールドに召喚される!オレはフィールドにニャルラトホテプを召喚する!」
そうしてわたしのターンにやつ自身が召喚されるのだった。
グレートオールドワンズについて⑥
召喚コストには『-』と言うものがある。この表記のものは召喚コストを支払った召喚ができないことを表している。フィールドに裏向きの状態の時に攻撃され、相手に強制的に召喚されるなどの事例やコストを無視して召喚することのできるカードなどを使いフィールドに召喚できる。




