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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
神と紙の遊戯編

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狂人と神

 「ブラボーブラボー、無事にエンディングを迎えることができたようだネ」



 光のその先には広い空間が広がりそのにはニャルが出迎えていた。



 「我が君、こいつ誰?やっていいの?」



 「お下がりください主神様」



 二人はニャルの姿を見ていつでも戦闘できる体勢に入る。それにニャルは両手を挙げた。



 「ちょっと!勘弁だヨ!オレ無実!」



 いや、このゲームを運営に関わっているのだから無実ではない気がするのだが、わたしは心の中でツッコミつつ二人を制止する。



 (わたし的にはニャルに一発喰らわせてやりたい気分ではあるが、わたしがニャルを見るに、ニャルには何かただならぬ力を隠しているような感じがある。わたしから見ても何か隠しているくらいしかわからないが二人ではおそらくニャルには勝てないだろう)



 二人を引き下がられたあと、わたしはニャルと話す。



 「どうだったかな?わたしのストーリーは」



 それにニャルは楽しそうな雰囲気で答える。



 「うんうん!あのお方も大喜びだったヨ!大成功だネ」



どうやらやり切ったようだな。しかしニャルはまだ満足していなかった。



 「でも!オレはまだ足りないと思っているんだよネ」



 その声は元々胡散臭かったものから裏切る直前の声かのように低くねっとりとした声になる。



 「オレさー。このゲームがさらに面白くて最高のフィナーレになる方法を見つけちゃったんだよネ」



 ニャルは脱出ショーで人が脱出したときにやるポーズの如く、両手を挙げながら言うと今度はわたしに向かってその手を向ける。



 「キマ、キミとオレでラストバトルだヨ」



 その言葉を聞き控えていた二人がすかさず攻撃に入る。



 「おっと!邪魔者は不要だよ!」



 そう言うとガブリエルとハミンに向かってある攻撃が放たれる。わたしはそれを絶対防御で防ぐ。



 「「っ!」」



 ガブリエルはわたしが防御してから自身が攻撃されたことに気づく。ニャルは自身の攻撃が塞がれたことに驚く。



 「殺す気でやったんだけど、キマ、キミはオレの攻撃を()()()()()んだネ。君はまだ神としては新参のようだけど力量は本当に高いネ」



 わたしもやつの攻撃を100%理解したわけではない。現にわたしはやつの攻撃を解析出来ていない。ともかくガブリエルとハミンはニャルと戦う土俵に立てていない。わたしは二人を拘束し、絶対防御で囲う。



 「主神様!?まだやれます!」



 「ちょっ!我が君!?」



 そう言ってくれるのはありがたいが今の二人は足手纏いだ。わたしはそのまま絶対防御の囲いを動かして後ろに強制的に下がらせる。するとニャルはわたしに向けて話しかけて来る。



 「その防御。結構な性能してるネ。オレが放棄した世界のあの問題児粒子を使っているのか。でも・・・」



 その瞬間ニャルが目の前に瞬間移動する。そして拳をふるった。わたしも拳を振るう。



 「それは()()()()()()()()。神相手じゃ手の内を晒しているようなものだよ」



 『絶対防御』



 わたしがニャルに向けて放った拳はニャルが作った()()()()()()()()と瓜二つのものに塞がれる。そしてニャルの拳はわたしの絶対防御を破る。



 「・・・」



 しかし拳の衝撃はいつまで経っても来なかった。実際ニャルはわたしの顔の前で拳を寸前で止めていた。そしてわたしに向かってデコピンを放つ。



 「まだまだ神の経験が不足しているネ」



 そう言い放ったニャルはそのあとわたしに向かってアドバイスを送る。



「自分ができることなら相手ができることも想定しないといけないこれは基本的に万能な神だからこそ神同士の戦いの鉄則だヨ。まあ、使い慣れた技術とかで同じ力でも扱いの差とかはあるけどネ。それにキミの力の扱いは少々不用心だネ。オレが見たことあるって言うこともあるけど簡単に模倣できちゃったヨ」



 どうやらわたしを殺す気はないらしい。わたしは冷や汗をかきながら疑問が口に出る。



 「わたしの力がわかりやすい?」



 「そう、キミもおそらく一度見れば相手の力がわかっちゃうタイプでしょ?上位の神はその技能はほとんど持っているからネ。だから神々は自分の力が相手にバレて自分が不利にならないように力を隠すんだ。キミはオレの力が見えなかったでしょ?」



 確かにニャルが何をしているのかわかっても力の源は特定できなかった。ニャルはさらに追加で話す。



 「それになんか見えなかったって話でなんか思い当たる節はないかナ」



 わたしはあるものの点と点が繋がる。わたしはあるものが頭の中に思い浮かんだ。



 「見えない・・・力・・・運命力か!」



 「正解だネ!」



 ニャルはにっこりと笑うとさらに喋り出した。ニャルは種明かしをするかの如く話し始める。



 「キミには一回このことを体験してもらいたかったんだヨ!まあ今回は頑張ればわかるんだけど力がわからないっていうのは厄介なんだってことをネ」



 わたしはこのゲームの本当の真意を伝えられたことで驚いた。



 「普段はこんなことやらないんだけど、キミはすごく有望株だからネ。これを理解できればめっちゃすごくなると思ったんだよネ」



 ニャルはそう言いながら笑った。そして自身の言いたいことを全て言い終わるとこの話題を一旦区切る。



 「まあ、これでオレがやりたかったことは終わったかナ」



 ということはもうゲームは終了ということだろうかわたしはニャルに聞いてみた。



「ということは試験はお終いということか?」



 元々はラスボスを倒せという試験だし、そもそもこれは試験の範囲なのかも怪しい。多分ゲームで言うとクリア後のエクストラステージだ。わたしがニャルに尋ねるとニャルは微妙な反応をした。ニャルは駄々をこねるように嫌そうな面持ちをしていた。



 「えー・・・・」



 そしてさらにニャルはしゃべりだす。



「確かにラスボスは倒したし、もう試験は終わったように見えるけどサー・・・なんかしまり悪くない?」



 ニャルはふざけたことを言い出しやがった。もう十分だろ。そしてニャルは何か閃いたようである提案をしてきた。



 「じゃあこうしようヨ!オレとキマでカードでラストバトルだ!実戦ならともかくカードならオレも負ける可能性は残ってるわけだし、いいよネ。これが本当に最後の最終試験だヨ」



 「おい、勝手に・・・」



 「そうと決まれば、これだよネ!」



 そう言うと見覚えのあるフィールドが展開される。



 「さあ、ラストバトルだよ!キマ!」



 そうして半ば強制的にバトルが始まった。

この章も終わりが見えてきましたね。

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