狂人はもう出し惜しみしない
わたしと宵は闇のフィールドでお互いの位置につく。準備が整うと宵が先行を宣言した。
「おれからだ!ドロー!まずはグラシャ=ラボラスを召喚そして二枚を裏向きでフィールドに置く!」
クリーチャーカード
名前 グラシャ=ラボラス
種族 悪魔
攻撃 1500
防御 1000
召喚コスト 0
このクリーチャーの攻撃は防御されない。
このカードはアスタロトのデッキにも入っていたカードだな。これを見る限りやつも種族悪魔のデッキか。宵はその後攻撃に転ずる。
「こいつでお前のライフを破壊!」
木間伊月 ライフ 7→6
「ターンエンド!」
宵がターンエンドを宣告し、わたしのターンが回ってきた。
「ドロー」
わたしは山札から一枚引いたあとわたしはあるカードを召喚する。
「わたしは神造天使を召喚」
クリーチャーカード
名前 神造天使ちゃん
種族 天使
攻撃 1500
防御 1500
このクリーチャーがいるとき種族天使の召喚コストを1減らす。このカードの効果は同じカードがフィールドにあっても複重しない。
「っキマ様!?」
天使はこちらを見ると驚いた様子でこちらを見る。なんか他のカードと違うなとでも思っただろう。それもそのはず、なにせわたしの世界の呼び出された天使はわたしの世界のだからな。天使をカードを利用してこちらの世界に呼び出したのだ。わたしがこの世界に来て色々と研究したのだが、それはこの成果だ。カードと天使を接続して召喚と言う形で天使たちを呼び出す。さらにゲーム中に破壊されても死なない特殊機能付きだ。わたしは思念を送り状況を伝えた。宵はわたしのカードを見て驚いていた。
「種族天使!?おれの知らないカードだと!?一体何なんだ!お前のカードは!」
まあ確かにわたしが作ったのだからこの世界にわたし以外持っていないのは当然のことだろう。わたしは不敵な笑みを見せて行動を再開する。
「さらにわたしは神造天使の効果でコストが減った神造大天使を召喚!」
クリーチャーカード
名前 神造大天使ちゃん
種族 天使
攻撃 100
防御 700
召喚コスト 1
このクリーチャーがフィールドに出たとき山札から一枚をストックに置く。このクリーチャーは常にカードを横向きの状態でフィールドに置く。 (防御しかできない)
木間伊月 ライフ 6→7
効果でライフが増える。
「主様!」
こちらもわたしに反応してきた。かれこれもう一年くらい会っていないからな。久しぶりだ。わたしは目を細めるとさらにフィールドに裏向きにカードを一枚セットして攻撃を開始する。
「わたしはグラシャ=ラボラスを攻撃!」
天使が攻撃をしてグラシャ=ラボラスは破壊される。これで相手のフィールドには何もいなくなった。わたしはターンエンドをして次のターンになりパニックカードが引かれる。
パニックカードのターン
パニックカード (事象カード)
名前 君の望みはなあに?
このカードはプレイヤーが使うことはできない。
全てのプレイヤーは墓地にあるクリーチャーカードを全てフィールドに召喚する。このカードは効果が発動したあと山札の一番下に戻る。
ハズレを引いたな。わたしの墓地にはクリーチャーカードがない。しかし、宵の方は破壊したはずのグラシャ=ラボラスがまた墓地からフィールドに戻っていた。
効果が発動された後はパニックカードのターンが終わり、宵のターンだ。パニックカードでの幸運に口角が上がっていた。
「おれに運命が回ってきたようだな。木間伊月!アスタロト様に負けて、スランプか?敗者はそのままくたばっているのが相応しい。おれがお前を終わらせてやるよ!」
宵はカードを引く。そして事象カードを発動する。
事象カード
名前 栄光の手
相手のクリーチャーを一体選ぶ。自分の山札から二枚引き、クリーチャーカードがあったのならそのクリーチャーを破壊する。引いたカードは山札に戻し山札をシャッフルする。
「おれは引くぜ!死ねぇ!」
宵が二枚引くと二枚のうち一枚がモンスターカードだった。それにより宵はさらに調子に乗る。
「おれはもう誰にも止められない!行くぞ!グラシャ=ラボラスで攻撃」
グラシャ=ラボラスは防御を無視する。大天使が無意味だ。わたしはライフを削られる。
木間伊月 ライフ 7→6
「キマ様!」
ライフを割られたことでフィールドにいる天使が心配するが心配無用だ。わたしのターンに入る。
「わたしは裏向きにカードを二枚セットして天使でライフを攻撃!」
宵悪理 ライフ 7→6
「これくらい痒くもないぜ。木間伊月!」
宵は依然と平然とした態度だ。わたしはターンエンドを宣言してパニックカードのターンに入った。
パニックカード (クリーチャーカード)
名前 ウルトラスーパーレアの超超幸運兎
攻撃 -
防御 100000
このカードはプレイヤーが使うことはできない。このクリーチャーは攻撃しない。このクリーチャーを破壊したとき破壊したプレイヤーは山札を5枚引く。
おお、これは結構特殊なクリーチャーが現れた。中に宇宙が詰まったようなグラフィックの兎だ。それをわたしが珍しがっていると、宵は笑い出す。
「ふはははは!これは笑いが止まらないな。運命はおれに勝てと言っていると言うことか」
宵は随分と長く笑ってから自分のターンはじめのドローをする。
「ドロー!おれの勝ちだ。木間伊月!」
宵はあるカードを高々と上げる。
「これぞ悪魔の真骨頂!事象カード不平等契約っ!発動!」
事象カード
名前 不平等契約
この呪文を使用したターン自分以外のフィールドにある表向きのクリーチャーは全て自分のカードとしてカウントする。 (自分のカードとしてカウントするだけで操作はできない)
アスタロトも使っていた事象カードが使われた。確かということは・・・
「くたばれ!木間伊月!おれの切り札でな!おれはネビロスを召喚!」
クリーチャーカード
名前 ネビロス
種族 悪魔
攻撃 10000
防御 10000
召喚コスト 6
このカードを召喚したいとき自身のクリーチャーカードを破壊する。破壊した数×2召喚コストが減る。このクリーチャーは一回の攻撃でライフを3つ攻撃できる。このクリーチャーがフィールドに出たときコスト4以下の種族悪魔のクリーチャーを一体コストを無視して召喚する。
ネビロスの召喚の対価に神造天使、神造大天使、ウルトラスーパーレアの超超幸運兎は破壊される。そしてさらにもう一体召喚される。
クリーチャーカード
名前 ナベリウス
種族 悪魔
攻撃 8000
防御 8000
召喚コスト 3
このクリーチャーが召喚されたターン自身の種族悪魔の攻撃力と防御力をこのクリーチャーも含めて2000増やす。このクリーチャーは一回の攻撃でライフを2つ攻撃できる。
「ウルトラスーパーレアの超超幸運兎を破壊した効果で山札を五枚引く。・・・おれの勝ちだ!」
さらにさっき山札から引いたカードをこちらに見せる。
「さらにグラシャ=ラボラスを二体召喚」
宵のフィールドはグラシャ=ラボラスが三体、そしてネビロスとナベリウスがいて、さらにこちらはクリーチャーがいないという状況だった。そこからわたしに攻撃が降りかかる。
「グラシャ=ラボラス!やれ!」
木間伊月 ライフ 6→3
「ネビロス!」
木間伊月 ライフ 3→0
「最期だ!木間伊月!」
ナベリウスの攻撃が迫る。だが、わたしは裏向きのカードを表向きにして対応する。
「装備カード発動!絶対防御」
装備カード
名前 絶対防御
このカードはデッキに一枚だけ入れられる。このカードは攻撃により表向きになるか、ライフが0のときにしか使用できない。自身の手札を捨てた枚数このターン受けるストックへのダメージを減らす。
「おれは手札を二枚捨てる」
これで相手の攻撃はどうにかなった。ここで倒しきれなかったことに宵は悔しさを顔に出す。
「くそ!だがお前の寿命があと数ターンのびただけだ。おれはもう止められない!」
そう言い残し、ターンを終了した。さて、わたしのターンだ。わたしはこれで終わらせる。わたしは山札を引いたあとあるカードを高々と上げた。
「残念だが、お前はこれで終わりだ」
そう言ってわたしはあるカードをフィールドに置く。
「こい!ガブリエル!」
クリーチャーカード
名前 四大天使ガブリエル
種族 天使
攻撃 30000
防御 15000
召喚コスト 5
このクリーチャーは相手と自分のライフの差の分召喚コストが減る。このクリーチャーがフィールドに召喚されたとき相手の全てのフィールドのカードを墓地に送る。このクリーチャーは攻撃するとき一回で効果で墓地に送られたカードの枚数分のライフを攻撃できる。
ガブリエルが現れたときものすごい爆発かのような暴風と共に現れた。それにより宵のフィールドのカードが裏向きのカードも合わせて一掃される。宵は驚きすぎて言葉が出ないようだ。ガブリエルはここを見渡すかのようなポーズを取るとわたしと目が合う。そしてわたしに向かいアピールをしてきた。
「ボクが参上!我が君ー!」
ガブリエルがこちらに手を振っている。すると口を膨らませた。
「もー!我が君。急にいなくなって、天界で大騒ぎになってましたよ」
招待状読んでたら飛ばされたからな。そこは申し訳ないと思いつつガブリエルと談笑する。
「そういえば、ガブリエルは地上での旅は順調なのか」
ここに来る前にガブリエルとハミンには地上で色々と学ぶようにと指示してある。それがどうなったかが気になったのだ。ガブリエルは自信満々に答えた。
「もちろん、バッチしだよ。あのね、ボクらマリンポート大陸に行ったんだけどね?そこでね、ハミンが、・・・って、ハミンがいない!どうしよう。おいてきちゃった」
ガブリエルは慌てだした。まあ、召喚したのはこっちだから別にガブリエルがハミンを置いていったわけじゃないけど。だが、わたしはそれを既に予期していたので準備は万全だ。
「神造天使を召喚!そして事象カードガブリエルの福音」
事象カード
名前 ガブリエルの福音
このカードは自身のフィールドにガブリエルがいるとき使える。このターンガブリエルの副官ハミンの召喚コストを3下げる。
「大丈夫だ。ガブリエル!ちゃんとハミンも呼ぶ」
「本当!さすが我が君」
わたしはガブリエルの副官ハミンを召喚した。
クリーチャーカード
名前 ガブリエルの副官ハミン
種族 天使
攻撃 9000
防御 10000
召喚コスト 4
このクリーチャーは一回の攻撃でライフを2つ攻撃できる。このクリーチャーは自身のフィールドに四大天使ガブリエルがいるとき攻撃力を10000増やす。
「ガブリエル様!」
「ハミンー!」
ハミンが召喚されたあと二人は喜びあった。そしてわたしを見つけたハミンはわたしに向かってお辞儀する。
「主神様、お久しぶりでございます。今回はどのような要件でお呼びに?」
ハミンが本題を聞いてきたことにより一旦再開の喜びを分かちあうことはお預けだ。わたしはガブリエルたちに命令する。
「敵を殲滅しろ!」
その言葉を聞き、わたしたちは宵の方向へとなおる。宵のフィールドはガブリエルの効果もあって空っぽだ。その状況に宵は錯乱したかの如く叫ぶ。
「何でだよ!こんなのありかよ!おれの、おれのクリーチャーも何もかも・・・フィールドの全てを消し去るなんて・・・」
錯乱している宵を尻目にわたしは攻撃を開始する。
「ガブリエルの効果によりガブリエルは今一度に八枚のライフを攻撃できる」
「やめろ・・」
そしてガブリエルはストックへと走っていった。
「ボクがマリンポートで新しく会得した技を見せちゃうよ!」
ガブリエルは息づかいを変え気配が変わる。その攻撃は全てを破壊する。魔素の破壊する力を抜き出し、それを纏う。そこにあるのは魔力の秘めた破壊の力であった。そして、ガブリエルはそれを技に昇華する。名付けて・・・
「天覇拳 破天攻」
宵悪理 ライフ 6→0
それは一瞬だった。ただそれは破壊していく。気づけば闇のフィールドの相手クリーチャーが立つ場所のは消滅していた。宵はただこれを見ることしかできなかった。宵はただ命乞いをするだけだ。
「やめろ・・・やめてくれ」
ガブリエルはこちらへ帰ってくる。
「さてラストだよ。ハミンも旅の成果を披露しようよ」
どうやら最期は二人で連携するみたいだ。ガブリエルの合図と共に宵に近づいていく。
「やめろ!近づくな!おれはまだ死にたくない」
宵は恐怖に駆られ、背中を向けて逃走する。
「逃さないよ!いくよハミン!」
そして宵にとって最期になる技が繰り出されるのだった。
「「天覇拳 破突」」
それは一直線に宵に向かっていった。
「ぎゃああああああああああああ」
宵悪理 ライフ 0→death
こうしてバトルは終了した。
カード図鑑⑩
パニックカード (クリーチャーカード)
名前 ウルトラスーパーレアの超超幸運兎
攻撃 -
防御 100000
このカードはプレイヤーが使うことはできない。このクリーチャーは攻撃しない。このクリーチャーを破壊したとき破壊したプレイヤーは山札を5枚引く。
特殊なクリーチャー。中に宇宙が詰まったようなグラフィックの兎であり、カードプレイヤーの間では幸運を呼ぶカードと呼ばれ親しまれている。これの下にスーパーレアの超超幸運兎、レアの超超幸運兎、超超幸運兎、超幸運兎、幸運兎、大凶兎とあり、効果はそれぞれウルトラスーパーレアの超超幸運兎の5枚山札を引く効果に代わりそれぞれ4枚、3枚、2枚、1枚、なんか幸運な予感がする、フィールドに召喚されたときどう両方のプレイヤーは手札を全て捨てる、と言うことが書かれている。




